「PMS(月経前症候群)」より精神的症状が重い「PMDD(月経前不快気分障害)」持ちのママ、なおたろーさん。イライラしたり、不安になったり、うつ症状が出たり……。そんな重いPMDDを体験したエピソードです。
こんにちは、なおたろーです。
最終回である今回は、私が伝え続けたいことについてです。
約1年半描き続けたこのPMDD体験談、今回で筆を置かせていただこうと思います。
ここまで描き続けることができたのは、たくさんの読者の皆様のおかげです。
本当にありがとうございました。
最初のころ、あのつらかった日々を思い出しながら描くのが、実はつらかったんです。
今でもあのときのことは思い出すとつらいです。
PMDDで豹変してしまう自分、そしてイヤイヤ期の息子のワンオペ育児の日々……。
もしも自分がPMDDだと気づけていなかったら、本当にどうなっていたことか……。
たくさんの方に読んでいただけたこともうれしいし、私自身も、この漫画を描くことでさらに自分自身と向き合うことができ、自分がこれからどうすべきかがハッキリしました。私はこの経験を伝え続けなければなりません。孤独に打ちのめされている女性がいる限り……。
あと私、単純に頭が悪いので……完結できるかどうか不安でした(笑)。
長編の漫画を描くのも生まれて初めてだったし、自分の語彙力と表現力の乏しさを痛感して悲しかったし……。でも、なんとか最後まで持っていけてよかったです!
PMS・PMDDで悩んでいる方も、そうでない方もお願いです。
もっと自分の心と体に向き合って、自分のことを大切にしてあげてください。
目に見えないホルモンを相手にするのは、気合いではどうにもなりません。
自分のことを後回しにしてたら、絶対に後悔するから。
PMS・PMDDは生理がくるとパタッと症状が落ち着くから、それで「たいしたことない」って思いがちです。でも日常生活に支障をきたすレベルの症状は、立派な病気です。
私も最初は「生理なんて、みんなもくるものだし……、私ひとりがつらいわけじゃない……、これを病気とは言えない……」と思っていましたが、今ははっきりと「これは病気だ」と言っています。ぜひ自分に合った治療法を探してみてください。動けば変わる!
私はこれからも、PMS・PMDDの認知度を広めるための活動をしていきたいと思っています。なので体験談としてはここで筆を置きますが、今後もPMS・PMDDについての漫画や記事は描いていこうと思います。また、性教育についての漫画も今後もっと描いていきたいと思います。
本当に、本当にありがとうございました。
※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。
監修/助産師REIKO