姉妹で喧嘩が絶えない!
毎日のように姉妹喧嘩をする娘たちですが、喧嘩の原因は本当にささいなことが多いです。しかし、根本の原因は、幼いがゆえに母に手をかけてもらっている次女への長女の嫉妬、次女は自分がやりたいことを姉がやらせてくれないことに対する苛立ち……なのかと思っています。
「きらい! あっちいけ!」と言い合っている2人の声を毎日聞いていると、イライラしますし、なんで仲良くしてくれないのかなと悲しくなってきます。
ひょんなことから始まった赤ちゃんごっこ
ある日のこと、長女が次女におもちゃを貸さないことが原因で喧嘩をしているとき、私は嫌味で「おもちゃを貸せないなんて、赤ちゃんみたいだね」と言ったら、むくれていた次女が「赤ちゃん、よしよし」と長女をかわいがり始めました。そして、長女はそれにのっかり「バブー」と次女に甘え、2人で仲良くおもちゃで遊んだのです。
それからわが家では、頻繁に赤ちゃんごっこをして遊ぶようになりました。設定はいつも長女が1歳、次女は7歳、そして私が2人のママです。赤ちゃん役の長女が「ミルク」「抱っこ」「絵本読んで」と何かを要求するのに対し、ママである私が「お姉ちゃん、赤ちゃんのお世話お願い」と次女に頼むと、次女が長女のお世話をするというのがいつものパターンです。
私の考察
「赤ちゃんごっこ」は長女のわがままを言いたい、甘えたいという欲求を満たしてくれるようです。そして、次女はお姉さんぶりたいお年ごろなので、擬似赤ちゃんのお世話が楽しそう。次女は普段、長女に対して反抗的な態度をとることもありますが、このときばかりは赤ちゃんだからと何でも言うことを聞いてあげます。
私はこの遊びを見て、学生の時分に心理学で習った「人は自分に何かしらの役割を与えられた途端、態度が一変する」という状況に当てはまるのではないかと思いました。「お姉ちゃん」「赤ちゃん」という役割が2人の態度を変え、仲良くできる気がしています。
喧嘩が多い姉妹ですが、「赤ちゃんごっこ」をすると、うまく姉妹の欲求が満たされるようです。なので、私は2人が喧嘩をしそうになると、次女に対して「お姉ちゃん、どう思う?」とか、長女には「赤ちゃん、大丈夫?」など「赤ちゃんごっこ」が始まるような声かけをしています。
著者:小川恵子/30代女性・主婦。7歳と3歳の姉妹の母。育児サークルの幹部や習い事、執筆活動など、精力的に育児を楽しんでいる。
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています