長男である夫とは職場恋愛で結婚しました。ごあいさつの段階から義両親は私に長男の嫁としての務め、そして跡継ぎとなる男児を早く産むようにプレッシャーをかけてきました。そんな義両親から妊娠中~産後にかけて嫌な気持ちにさせられ、我慢の限界を超えた出来事について紹介します。
結婚報告のごあいさつで
夫の両親は令和の時代においても長男至上主義で、家督制度を重んじる人たちです。長男である夫との結婚が決まり、遠く離れた県外に住む義両親のところへごあいさつに伺った初対面の場で、長男の大切さ、私に長男の嫁としてお家のために尽くしてほしいこと、そして男児を産む義務について長時間に渡り話をされました。
このときは過剰だなと思いつつ、それでも義両親とはいい関係を築きたかったので頑張ろうと思っていました。
おなかの子が女の子なら必要ない?
入籍後すぐに赤ちゃんを授かり、私も夫も、性別にかかわらずおなかにきてくれたわが子を愛おしく思っていました。しかしまだおなかが小さいうちから、義両親は「性別はどっちだ? 男か?」と何度も聞いてくるのです。
義実家には女の子の孫が3人いるのですが、義父からは「もう女の子の相手は飽きた。今度こそ男がいい」と言われ、義母からは「お家のためには絶対男の子が必要」だと言われました。
まるで、おなかの子が女の子だったら望まないというような言い方に聞こえ、私はとても悲しくなりました。そして妊娠7カ月ごろに性別が男の子だとわかったときには、でかした!と大喜びされ、とても複雑な気持ちに……。
出産後の言葉と要求の多い義両親
そしていよいよ出産の日を迎え、待望の男児が生まれました。義両親に電話で報告しましたが、言われたのは「跡継ぎを産んでくれてありがとう」だけで、お疲れさまなどの労いのひと言はありませんでした。
その後のお宮参りやお食い初めも、息子が生後3カ月ごろに近場でおこないたいと思っていましたが、跡継ぎなので夫側が仕切るべきだと言う義両親には逆らえず、日程も場所もこちらが合わせることに。
まだ生まれて間もない息子を遠い県外まで連れて行くことになり、さらに跡継ぎなんだから頻繁に会わせにくるようにと何度も要求されました。
我慢の限界
義実家を訪ねるたび、子育てに慣れていない私は息子をじょうずにあやす義母の姿を見て自信を失い、「この子はママよりおばあちゃんのほうが好きみたいね」と言う義母の言葉を聞くたびに泣きそうになりました。
そして正月に義父が親戚一同が集まった場で、「義母は子育てが本当にうまい。跡継ぎも義母に育てさせたほうが安心だ」と言ったことで私の我慢はついに限界に。義実家からの帰り道で私は夫に泣きながら義両親とは付き合えないと訴えました。
夫からその話を聞いた義両親はとても反省したらしく、その後、適度に距離を置いた付き合いをしてくれるようになりました。
今回の件は義両親の振る舞いにも問題はありましたが、私もいい顔ばかりして我慢していたのが良くなかったと思います。反省して態度も改めてくれたので、初めから自分の気持ちを伝えていれば、義両親の対応も違っていたかもしれません。
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作画/うちここ
著者:坂井まさみ
製造業の事技職として働きながら、3歳男児を育てる母。現在、第2子を妊娠中。自身の妊娠、出産、子育て経験をもとに体験談を執筆している。