「気軽に専門家に質問ができて、さらに返信も早い」とママから日々感謝の声が寄せられているベビーカレンダーの人気コンテンツ【専門家に相談】の掲示板。そのなかから特に注目をあつめた質問の内容を一部抜粋してご紹介します。今回は、2021年1月に寄せられた相談のなかから、回答が役に立ったとの声が多かった「断乳後のケア」に関するご相談です。
Q.断乳後も胸の張りがおさまりません
生後7カ月で完母から完ミに移行したのですが、母乳の分泌量多く、張りが収まりません。3日我慢して絞り切るという方法がありますが、私自身詰まりやすく、胸をパンパンにするのが怖くて……。
助産師さんに相談したら、定期的にためてはマッサージをするということでした。昨日と今日マッサージしてもらい、2日後にまたマッサージしてもらう予定です。
胸は小さくなっているようですが、張っているのは感じます。パンパンですが、痛みはありません。ですが、何もしてなくても母乳が出てきます。つらかったら搾乳と言われていますが、そのつらいというのもはっきりわからず……。パンパンでも痛みがなかったらそのままでいいでしょうか?
在元祐子助産師からの回答
乳汁分泌が豊かなんですね。断乳なされたものの、その後の乳房ケアにおいて、徐々に分泌を減らしたほうがよいのではないか?と助産師よりご提案があったのですね。
確かに、丸3日ほどあくと体は母乳の分泌を控えていく体制に入ります。それにより、一気に分泌が減ることが期待できます。ですが、母乳分泌が豊かな方は、丸3日あけることが難しい場合もあります。まずは、丸1日我慢して、軽く搾ります。搾り過ぎはよくありません。それを数日してみると、丸1日では張らなくなります。張らなくなったら、丸2日にしていきます。丸2日経過してから軽く搾ります。また張らなくなったら丸3日にします。丸3日になれば、断乳の成功ですから、一気に搾りきってしまってかまいません。
これが、それぞれ2、3日で張りが目立たなくなることもあると思いますし、数週間ということもあります。徐々に減らしていけば、負担がすくないですね。身体を休めるのも大事ですね。
自然に流れ出るものはそのままご様子見でパッドとかで受けてくださいね。できる限り、自然に流れ出る程度で、自ら搾らないほうが、早く断乳が成功しますよ。
※参考:ベビーカレンダー「専門家に相談」コーナー
※診断や具体的な治療については医師の指示にしたがってください。
断乳後の搾乳はどうしたらいい?
乳房内に母乳が残った状態が続くと、自然に母乳分泌が減っていく特性があります。これを使って、母乳量を減らしていきます。
手搾乳がおすすめですが、量が多い方は搾乳器でも大丈夫です。搾乳器の場合は、残っているところがないか最後に触ってチェックし、手搾乳で仕上げをすると良いと思います。搾乳の合間に張りが強くなってもできるだけ搾乳しないでおきましょう。どうしても張りが強く我慢できない場合は、少し(10cc程度)圧抜き程度に搾乳します。その場合は、乳首を刺激しないように乳房を縦や横方向で圧迫するおにぎり搾りをします。
最終的に、初乳のような黄色の粘稠性のある母乳になってきたら終わりが近いサインです。
張りを予防するためにできること
おっぱいを温めないように、お風呂のときは湯船におっぱいが浸からないようにしましょう。シャワーも直接当てずに、背中側から当てるようにしましょう。
おっぱいを冷やす場合は小さな保冷剤をガーゼなどに包み、脇の下に入れておっぱいにいく血流を減らし、母乳が作られるのを抑制します。市販の冷却ジェルシートなどを脇に貼っても良いでしょう。おっぱい全体が熱をもつようでしたら、乳房も濡れタオルや市販の冷却ジェルシートなどで冷やしても大丈夫です。
断乳時に母乳外来を受診したほうがいい場合
以下の場合は、断乳を自己判断で進めたりせずに、母乳外来や助産師に相談されたほうが良いでしょう。
●乳腺炎などトラブルを繰り返していた
●授乳回数が6〜8回以上、または母乳分泌が多い
●断乳を始めてから、おっぱいの一部が赤くなる、もしくは発熱や悪寒・頭痛などがある
●搾乳をしても、張りや母乳の残っているシコリがとれず痛みがある
また、おっぱいの張りが強すぎて、痛くて自分で搾乳できない場合も相談してみましょう。
※参考:
ニュース(ママネタ):「断乳ってどうやるの?なるべくラクにする方法(実践編)【ラクに楽しく♪特集】」【著者:助産師 榎本美紀 国際ラクテーションコンサルタント・おむつなし育児アドバイザー】
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