ネット婚活で知り合った夫と交際1カ月で結婚
私には27歳から3年間お付き合いしていた彼がいました。でも結婚には至らず、ただ私の結婚願望が膨らんだだけ。その反動で婚活に燃えた私は、当時流行りだしていたネット婚活をすることにしたのです。
とにかく結婚に焦っていた私は、条件を定めず、自分に合う人であれば家庭環境や年収にはこだわらずにいました。そのなかで出会ったのが今の夫です。お互い30歳。初対面から話が合い、2人とも結婚願望が強かったので、知り合って1カ月でお付き合いをはじめました。
その間に「子どもは2人欲しいね」「結婚後も仕事は続けたいけど、子どもができたらセーブしたいかな」といった、結婚に対するお互いの価値観を確認。そして交際1カ月後にプロポーズされ、彼の真面目で誠実な性格と、家庭的な一面があることを知って、結婚を決断しました。
突然、夫から爆弾発言!
ささいな喧嘩はありましたが、結婚生活はおおむね順調にスタート。結婚式も新婚旅行も終えて、「次は子どもかな?」なんと思っていたころ、夫が突然とんでもないことを言い出したのです。
「実は……今すぐ仕事をやめて就農したい。自然豊かな環境で生活したくて、長野に移住したいと思っている」と……。
夫は小さいころから農業に憧れていて、当初は定年を迎えてから始めようと思っていたらしいのですが、若い人が農業で成功している姿をメディアで見て、「一刻でも早く夢を叶えたい」という思いが触発されてしまったようで……。
もちろんはじめは大反対。寒さに弱い私は長野での生活は厳しいだろうし、何より、今までの仕事や人間関係を捨てて、縁もゆかりもない土地で生活することに不安があったのです。
夫の熱意に心動かされ、夢を後押し
でも、夫の熱意ある夢を聞いているうちに、少しずつ私の心も変化しました。「私と結婚したことで、彼の夢が絶たれていいの? そんなのは絶対イヤ! 彼の足枷にはなりたくない!」と思うようになったのです。「農業でイキイキとした夫の姿を見られるのなら、彼を応援しよう!」と、移住を決心。結婚して2年過ぎたところで移住計画を立てました。
移住計画が大詰めに差し掛かったころ、なんと私の妊娠が判明。しかも、出産予定日は引っ越し直前! それでもなんとか引っ越しを終え、無事に私も出産。乳飲み子を連れての山の上での生活。頼れる人がいなくて大変でしたが、SNSの力を借りて、現地で知り合いをつくり、孤独にならずに過ごせすことができました。
しかし、移住生活は結局5カ月で終了することにしました。実は移住前から、収入が激減することには不安を抱えていたのですが、やはり育児にはお金が必要だと実感したからです。夫も私も納得して、農業は趣味にとどめ、再び引越しをして夫はサラリーマンに戻りました。
とはいえ、移住したことに後悔はありません。夫が農業への熱い思いを口にするうち、私も幼少期にお花屋さんになりたくて、農への関心があったことを思い出したのです。そして夫と語り合うなかで、いつしか夫の夢が私の夢ともなりました。
あのとき夢や本音をとことん語り尽くし、夫の夢を応援したからこそ、彼から私への信頼は厚くなり、夫婦の絆が深まったと思っています。夫も、つかの間ではありますが夢を叶えられ、悔いはないことでしょう。「夢なんて叶うはずない! 家庭を持ったなら、子ども優先で夢はあきらめなきゃ」なんていうことはないはずです。
ただひとつ思うのは、やっぱりこの夢、結婚前に知りたかった〜。知っていればここまで苦労せず、もっと計画的に移住できたのに……。ちなみに今の夢は、庭付きマイホームを購入して、家庭菜園ができるようになることです!!
文/いっしぃ ぴよんきちさん
イラスト/すうみ
【★GW限定★】アンケートに答えるだけ!
▶︎▶︎▶︎抽選でアマギフ1000円分が当たる!『推しマンガアンケート』実施中!
ベビーカレンダーではGW期間中、『ベビカレマンガフェス』を開催中!
そこで今回、ベビーカレンダーで配信したマンガ記事のなかから、4/28(日)〜5/12(日)の間でみんなの「推しマンガ」を大調査! なんと抽選で30名様にAmazonギフト券1000円分が当たります! ぜひご応募してみてくださいね♪
ムーンカレンダー編集室では、女性の体を知って、毎月をもっとラクに快適に、女性の一生をサポートする記事を配信しています。すべての女性の毎日がもっとラクに楽しくなりますように!