生理の実態を見てしまった夫
新婚時代のある日のことです。その日、私は生理で特に重い日でした。そんな私がトイレに行ったあと、すぐに夫がトイレに入って行きました。
そしてしばらくして、トイレから「おーい、おーい」と、夫の力のない声が。私が飛んで駆けつけると、真っ青な顔になっている夫が!
ふと便器に目をやると、なんと便器の中が真っ赤! 実は生理中だった私が、水を流し忘れてしまっていたのです! 普段、流し忘れなどしたこともないのに……。私はすぐに水を流しましたが、立ち眩みを起こしている夫を見て、恥ずかしさより夫のリアクションに驚くばかりでした。
この事件を機に夫が変わった
初めて見る経血にショックを受けてクラクラしてしまった夫。本当に申し訳なかったと思いました。しかし、それからは生理中の私をいたわってくれるようになったのです。
それまで生理中の私に対してのいたわりなどなかったのに、急に夫が変わったのは、真っ赤に染まった便器を見て、生理について実態を知ったからなのではないかと思うようになりました。
夫の変貌ぶりを見た私は、どのくらいの経血が出て、女性の体がどのくらいダメージを受けているのか、生理痛があることや精神的にイライラすることなど、生理の実態を男性が知ることの重要性を感じるようになったのです。
息子には小さいときから教育をすることに
そのため、その後生まれた息子にはきちんと教育することにしました。当時まだ息子は幼稚園児。でも、私は生理についたては小さいころから教えていくべきだと決心し、それからは生理中の腹痛や頭痛を息子にもちゃんと伝えるようにしました。これは子どものころからの体験として生理を知ってほしいと思ったからです。
女性には赤ちゃんが生まれるために生理があること、生理中の女性は体がつらいことなど幼稚園児がわかる程度に話をすると、息子は「ふーん」と言いながらも、「ママ、痛くない?」と聞いてくれました。今はきちんと理解できなくても、将来の彼女や奥さんに対していたわりの持てる男性になってほしいなと考えました。
生理の実態を見てしまった夫の変化に驚いたことをきっかけに、息子には小さいときから生理について教育をしてきました。そんな息子も大きくなり、今では私から生理の話を特にすることはありませんが、今でも私は「今日は生理だから調子悪いんだ」と言っては、女性には生理が生活の中に常にあることを意識させています。
そして、そんな日はいつもはしない食事後の食器洗いなどを必ず手伝ってくれるやさしい男子に成長しました。
著者/SAKURA
イラスト/すうみ
監修/助産師 松田玲子
医療短期大学専攻科(助産学専攻)卒業後、大学附属病院NICU・産婦人科病棟勤務。 大学附属病院で助産師をしながら、私立大学大学院医療看護学研究科修士課程修了。その後、私立大学看護学部母性看護学助教を経て、現在ベビーカレンダー、ムーンカレンダーで医療系の記事執筆・監修に携わる。
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