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「ネットを鵜呑みにしすぎ!」現役助産師が明かす!妊婦さんがやりがちな実は困った相談とは

助産師・国際ラクテーションコンサルタントの榎本さんが、実は困っている妊産婦さんについて教えてくれました。今は、ネットやSNSでさまざまな情報を得ることができます。ネットの情報に振り回されてしまっているママも少なくはありません。今回は実際にちょっと困ってしまったケースを紹介します。

この記事の監修者
監修者プロファイル

助産師榎本美紀
国際ラクテーションコンサルタント・おむつなし育児アドバイザー

2001年に助産師免許取得後、杏林大学医学部付属病院・さいたま市立病院・順天堂大学練馬病院の勤務を経て、2013年に埼玉県さいたま市に訪問型の助産院「みき母乳相談室」を開業しました。病院勤務での経験を元に、母乳育児支援の国際ライセンスである国際ラクテーションコンサルタントとして、地域の母乳育児を支援しています。訪問時の相談は、母乳だけではなく離乳食や抱っこひも、スキンケア、寝かしつけなど多岐にわたることも。また、おむつなし育児アドバイザーとして、トイレトレーニングなどの相談も受けています。自身も一児の母として奮闘中です。
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妊婦さんの困った相談

 

妊婦さんの困った相談

妊婦さんの困った相談

 

妊産婦さんの情報収集の手段で多いのはネット

ネット情報は、知りたいときに簡単に調べられる便利なものです。しかし、中には正しい情報でなかったり、個人の経験談であったりします。
 

その情報源はどこからなのか見極めることが大事です。また、体験談であれば1つのケースとして参考にするのはいいかもしれませんが、自分のケースには当てはまらない場合もあります。


ベビーカレンダーが2018年9月21日~9月25日に行った「子育てにおけるSNS利用」に関する意識調査(実施人数907名)では、妊産婦さんの情報収集の手段として、「妊娠・出産・子育て関連サイト」(65.6%)、「妊娠・出産・子育てアプリ」(63.7%)、「SNS」(47.2%)と、情報収集にインターネットが積極的に活用されているとされています。しかし、SNSを最も信頼していると答えた方は全体の約3%に留まっており、情報収集先としてSNSを頻繁に利用しているにもかかわらず、大多数の妊産婦さんは、情報の信頼度は低いと感じているようです。

実際にあったちょっと困った相談

では、実際にあった相談をいくつか紹介します。

 

この検査は〇〇週でやるとネットでみました。ここでは〇〇週にやるそうですが遅すぎないでしょうか? 〇〇の検査をしてないけど大丈夫でしょうか?
→必要な検査を適切な時期にできるように、産院独自で設定している場合が多いです。また、基本的な検査の他に追加の検査をしている産院もあります。

 

出産予定日を過ぎたらすぐに促進剤で出産したほうが良いとネットで書いてありました。明日で出産予定日なんですけど、大丈夫でしょうか?
→出産予定日を過ぎても母体や胎児の状況で正期産の間は自然な陣痛を待つこともあります。分娩方針は、妊婦さんそれぞれに異なってきますし、産院によっても違います。

 

ネットで無痛分娩が良いと聞いたけど、ここではなぜできないのでしょうか?
→無痛分娩には、病院の設備や人員の整備が必要で、すべての産院でできるわけではありません。

 

安定期を過ぎたら旅行に行っても大丈夫とネットでみました。芸能人の方は、同じ時期に温泉や海外旅行に行ってました。私は、経過は今のところ順調と言われたのに、「おすすめできないけれど行くので有れば自己責任で」と医師に言われました。旅行はダメなんですか?
→妊娠経過が順調であっても、予期していないことが起こることがあり、医師や助産師からは積極的にはおすすめはできないこともあります。旅行や長距離の帰省は自己責任で行ってもらうことが多いです。

 

 

不安な場合はもちろん相談してOK

ネットで検索して得た情報が、自分にとってどうなのか不安になる気持ちはよくわかります。不安な場合は、もちろん相談していただいて大丈夫です。
 

しかし、妊娠週数や母体の状態、胎児の状態、病院の施設の規模などで治療や検査方針も異なってきます。状況に合わせて医師や助産師が適切なものを判断してサポートしていきますので、他の方のケースと違うことも多くあることを理解していただけるといいかと思います。


 

妊娠中や産後の育児に忙しいママにとって、ネットからの情報は簡単にいつでも得ることができ便利なものです。ネットを選ぶときは信頼のSNSの個人が発信しているものでなく、専門家が監修しているサイトを選んでくださいね。そして、情報が自分に当てはまるものなのかを見極めることも大切です。

 

悩んだ場合は、かかりつけの医師だけではなく、助産師や看護師など、自分が信頼のおける専門家に相談してみてください。ネットで専門家相談などもおこなっていますから、利用してみてくださいね。

 

作画/はたこ

 

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