楽しく遊んでいたのが一変、大泣きする娘
公園で娘と遊んでいたときのことです。「かわいいね」と娘に声をかけながら近づいてくる、小学生3年生の女の子がいました。そしてしばらく、6歳年上のお姉さんと一緒に砂場や滑り台で楽しく遊びました。
そこまではよかったのですが、娘が「もう帰る」と言い出すと、娘が履いていた靴下をお姉さんが取ってしまったのです。娘に靴下を返してはまた取られることを3~4回繰り返すうちに、ついに娘は大泣き。「そろそろ帰ろうね」と娘に声をかけ、公園を後にしました。
お姉さんと娘、それぞれの気持ち
お姉さんは、娘をかわいがってくれました。娘が「帰る」と言ったとき、本当はもっと遊びたかったのかもしれません。だから娘の靴下を取ったのかなと推測すると、決して悪気があったわけではないと感じるのです。
娘も、遊んでもらえてうれしかったようです。ただ、夕方の疲れる時間帯でしたので、そろそろ家に帰りたくなるころ。靴下を返してほしいけれど、うまく言葉にできないストレスも加わり、大泣きしてしまったのだと思います。
大泣きする娘に、何もできなくてごめんね
私はお姉さんと娘の様子を見ていただけで、娘が大泣きしても何もしてあげられなかったことに「ごめんね」という気持ちでいっぱいです。娘と遊んでくれたお姉さんに感謝の気持ちもあり、いたずらについては強く言えずに苦笑いしただけでした。「靴下を返してあげてね」のひと言ぐらい言ってもよかったと後悔しています。
家に帰ってから「もっと一緒に遊んであげたかったのかもしれないね」とお姉さんの気持ちを代弁しつつ、嫌なことは我慢せず「嫌だ」と言っていいのだと娘に伝えました。 娘は真剣な表情でこちらを見ているだけでしたが、最近は言っていることが大分理解できているので、きっと伝わっていると信じています。
大泣きするまで娘に我慢させてしまい、何もしてあげられなかったことをとても後悔し、反省しています。これから先も友だち同士のトラブルは起こりえるものだと思いますが、理不尽なことに黙って耐えたり、仕返しをしたりするのではなく、「嫌だ」と自分の気持ちを相手に伝えていいのだと、娘に伝えています。
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監修/助産師 REIKO
イラストレーター/まっふ
著者:武田 ゆうか
2歳女児の母。1987年生まれのミレニアル世代。小さいころから本と歌が好き。就職活動に失敗し、それまで無縁だったIT業界で社会人生活をスタート。20代で結婚し、子どもを授かるも、夫のモラハラに苦しんでいる。