始まりは一度の交代から
長男に手がかかっていた1歳ごろの話です。当時は夫が帰宅するのが20時前だったため、私と長男は先に夕食を食べ、2人分の食器洗いを済ませていました。夫は帰宅後に夕食を食べるのですが、わが家では平日、夫が使った食器は夫が自分で洗うというルールを定めていました。
しかしその日は23時ごろになっても、テレビやスマホを見ながらくつろいでいる夫。食器はいつ洗うんだろうと私が思っていると、「明日の朝やるわ」と夫は寝てしまいました。まあ仕事で疲れているだろうし洗ってあげるか……と、その日は私が洗っておきました。しかし食器の放置はその日だけでは終わらなかったのです。
翌朝洗ってと言われた夫の態度…
夫は夕食後くつろいでいるうちに食器洗いが面倒くさくなり、翌朝まで水にも浸けず放置してしまうようでした。そしておそらく、自分が放置しても私が洗ってくれるだろうと期待していたのでしょう。その思惑通り、私は汚れた食器が放置されたシンクを使うのが嫌なので、結局洗ってあげるハメになるのです。
でも、よちよち歩きの長男の様子をうかがいながら食器を洗うのは大変。せめて翌朝家を出るまでに洗っておいてくれればいいのに。しかし朝になり、私が「昨日の食器洗っておいて」と言うと、夫は時間がないのかイライラした態度をとるのです。自分が昨夜放置した結果なのに!
強硬手段に出た私
そんなことが何度もあり、頭にきた私はついに強硬手段に出ました。夫が放置した食器は完全に無視し、自分と長男の食器だけひたすら洗い続けたのです。そうして2日間ほど放置すると夫が使った食器だけがどんどん溜まっていき、水にも浸けていなかったので、汚れがこびりついて落ちにくい状態になっていました。
さすがにそろそろ洗わないとまずいと思ったのか、ようやく洗い始めた夫でしたが、汚れのこびりついた食器と足にまとわりついてくる長男に苦戦しているようでした。
ここまできてやっと夫は私の怒りを察し、「これからは毎日洗う。今まで放置しててごめん」と謝ってくれました。水に浸けていない食器は洗いにくいということ、小さい子の面倒を見ながら食器洗いをするのは大変だということがわかったようです。言ってもわかってもらえない場合は、身をもって体験させることも時には必要だなと感じた出来事でした。
著者:今岡めい/30代女性・主婦。6歳と3歳の超わんぱく兄弟を育てるママであり、フリーライター。「子育てで一番大切なのは母親が笑顔でいること」「幼児期最大の英才教育は遊びである」をモットーに掲げ、日々テキトー育児を繰り広げている。
作画:キヨ
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています