悪口はうらやましい思いから
ママ友は、自分ができなかったことをしている人に関する悪口をよく言っています。例えば、会社の役職についている人を「仕事ばかりしてるからおしゃれに気をつかえていない」。
同じ資格を取りに行って、自分は落ちて合格した人を「すごいけど、男運がない」など。どの内容もうらやましい思いからきているということがよくわかり、私はいつものように軽く聞き流していました。
友人の悪口を言われていた
ある日、私が特に仲良くしている友人の話題に。社会人として働いたあとにワーキングホリデーに行って帰国後に結婚・出産・復職をした友人について、「職を転々として大変ね。長続きしないんだね」と悪口を言っていました。
そのママ友も20代前半にワーキングホリデーに行きたい思いがあったけれど、何かと理由をつけて行けなかったという話を聞いたことがあります。いつもは軽く流していましたが、友人の努力や葛藤を聞いて知っていた私は黙っていられず、軽く反撃する言葉を言ってしまっていました。
思わず反撃…!
「それでも自分の夢を実行するってことはすごいよね。私は今まで無難な道を選んで過ごしてきた。20代の間にしかできないことを、何かと理由をつけて実行しなかったから、本当にすごいと思う。ずっとひとつの会社に勤めることもすごいけれど、夢を実行することは努力しないとできないよね。それをやり遂げた彼女はすごいし、とても尊敬できるよね」と言ってしまいました。
ママ友ができなかったことを、私ができなかったことのように置き換えて伝えたのです。そのように言われたママ友は、それ以上なにも言えなくなりました。
ママ友ができなかったことを、私ができなかったことのように置き換えて伝えることを何回か続けると、ママ友が悪口を言う頻度は減りました。ママ友は、自分ができなかったことをしている人へのうらやましい思いが悪口として出てきていることに気づいていなかったのかもしれません。うらやましい思いはうらやましいと伝えるか、何も言わないのが良いと感じました。
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著者:大村じゅんこ
急性期病院の看護師として働いており、現在は育休中。ファロー四徴症をもつ娘と在宅療養中。趣味は地元のJリーグ観戦。特技は字をきれいに書くこと。