夜泣きで睡眠不足…誰か助けて!
第1子となる息子は、生まれたときから完全母乳育児。生後6カ月ごろから夜泣きが始まり、夜中に泣くたびにおっぱいを飲ませていました。息子は飲んでいるというよりも、おっぱいをくわえることで安心して再び寝ていたように思います。それでも起きる回数は日ごとに増していきました。
私は睡眠不足でイライラし息子を怒鳴ったり、日中に外に出る気力がなく1日パジャマで過ごす日が多々あったり……。まともな生活ができないなんてダメな母親だと涙を流す日が続きました。現状を変えたくて、何かできることはないかとネットで検索魔になっていたときに、ある言葉と出合ったのです。
夜泣き対策には断乳がいい?
検索して知った「断乳」という文字。おっぱいがないと眠れない息子から取り上げるなんて考えたこともなく、これは息子にとってかわいそうなことなのでは?と悩みました。それでも状況を変えたくて挑戦することに。
私がおこなったのは、息子が夜中どんなに泣いてもおっぱいをあげずひたすら抱っこひもであやすというもの。数日は眠れないことを覚悟し、心を鬼にするつもりで試しました。初日は1時間以上あやし続けましたが、おっぱいをあげなくても再び眠りにつくことができた息子。夜間に2度ほど起きましたが、それまでひと晩に5回以上は起きていた私にとっては訳なく思えました。
断乳チャレンジの末…
断乳にチャレンジしてわずか3日。私と息子は約4カ月ぶりに、夜中に1度も起きることなく朝を迎えたのです。あのときの朝の日差しのまぶしさは今でもよく覚えています。その後、夜間の授乳をすることも夜泣きに悩まされることもありませんでした。
睡眠をしっかり確保できるようになった私は、体力的にも精神的にも余裕が持てるようになり、息子を怒鳴るようなことはなくなりました。つたい歩きから歩き始めの時期の息子の成長を笑顔で見守ることができ、子育ての中でも苦労を乗り越えた印象的な出来事となっています。
「断乳」とは、赤ちゃんではなくママの意思で授乳をやめること。断乳について調べると、「かわいそう」という言葉が目につきます。実際に私もかわいそうなことなのかと思ってしまいましたが、夜間断乳をしたことで私も息子もしっかりと睡眠をとれるようになりました。それが日々の子育てへの心の余裕につながったので本当によかったです。
※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。
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イラストレーター/あさうえさい
著者:樋山ゆり菜
6歳男児、4歳女児の母。夫は不規則な勤務体制のためワンオペ育児多め。食べることが大好きで、地元・栃木県の食をメインとしたブログを運営しながら、飲食店にて接客のパートをしている。