会社の寮に住めなくなって逆プロポーズ!?
結婚したのは26歳のとき。ある意味、必要に迫られての結婚でした。
当時、彼は実家暮らしで、私は会社の寮住まい。その寮が、老朽化と入居率アップのために新しくすることになり、これまで住んでいた社員は新しい寮に移るか、引っ越して寮を出るか、どちらかの選択を求められたのです。
この先もずっと寮に住み続けることはできません。それに「面倒な引っ越しは1回だけで済ませたいな……」と思った私は、彼に逆プロポーズまがいのことをして結婚! 同棲はせず、結婚と同時に同居をスタートさせました。
生活習慣の違いが次々と出てきて…
一緒に暮らし始めてしばらくすると、驚くような生活習慣の違いがどんどん出てきました……。それも、ひとつやふたつではありません!
例えば、洗面タオルをやたら交換する、お風呂の足ふきマットを敷きっぱなしにするなど。いろいろと気になる点が出てきたのです。とくに気になったのが、「家の中に誰かがいたら玄関の鍵は開けっ放し」なことと、「行ってきます・ただいまを言わない」こと!
よくよく聞いてみると、私と夫とでは、家庭のあり方が大きく異なっていたのです! 私の実家では、家族はリビングで過ごすことが多く、家族の様子は常に把握できる状態にありました。対して夫の実家は個人主義。「自分のことは自分で」というのが基本で、誰がどこにいるかなんて把握していないことがわかったのです。
そこからは、お互いの言い分を聞きながら生活習慣を擦り合わせをしていきました。
議論を重ねて生活スタイルを確立
まず、玄関に鍵をかけない点について。めいめい自立している夫の実家は、家族の予定を把握していないので、今、家の中に誰かいるのかわからないそうなのです。結果、鍵は開けっ放しにする習慣になったのだとか。でも私にしたら、それはセキュリティ上あり得ないことです!「誰かいても、泥棒とか怖いよね?」と夫を説得して、今は帰宅したら常に内側から鍵をかけるルールになりました。
「行ってきます」「ただいま」の声かけも議論に。各自が好きに行動している夫の実家でしたから当然、声かけなんてありません。以前、声かけがないまま夫に出かけられ、気づいたら夫が家にいなかったときは、かなり驚きました! これも「黙って出かけて、黙って帰ってくるのは家族としてどうなの?」という話になり……。今では3回に1回くらいは声かけをしてくれるようになりました。
結婚したとはいえ、もとは他人。バックグラウンドが異なると、これだけ習慣や行動も違ってくるのだなと驚きました。ただ、育ってきた環境が違っていても、話し合いを重ねて今の生活スタイルを確立することができたので、これからも、お互いに歩み寄ることでストレスなくよりよい生活ができるようにしていきたいと思います。
ムーンカレンダー編集室では、女性の体を知って、毎月をもっとラクに快適に、女性の一生をサポートする記事を配信しています。すべての女性の毎日がもっとラクに楽しくなりますように!
文/奥 織江さん