長男は卵アレルギー
長男は離乳食完了期にアレルギー検査をするまでは野菜、果物などなんでも食べる子どもでした。しかし、1歳2カ月ごろに卵を使ったホットケーキを食べるとすぐに具合が悪くなり、激しく嘔吐。私と妻はとても驚きました。
1歳になったばかりのころにもタマゴボーロを食べて嘔吐したことがあったので、もしやと思い病院に連絡。原因を調べるために小児科でアレルギー検査をおこなったところ、長男は卵アレルギーであるとわかったのです。
食べることに恐怖心を覚えて…
卵アレルギーとわかってから、長男は食べることに恐怖心を持ってしまい、これまで食べられたお菓子や大好きだったバナナ、ブロッコリー、にんじんなど毎日の食卓に並ぶような食べ物さえも食べられなくなってしまいました。
おかゆとパンだけが食べられる状態になり、初めて食べる物や食べ慣れない料理に対しての警戒心が強く、食事の際に泣き出すことも……。最初は心配していた祖父母でしたが、食べさせたい気持ちが強すぎて、次第に長男にきつくあたるようになりました。
怒鳴る祖父母、泣き出す長男
3歳、4歳と長男が成長するにつれて、食事のときに祖父母は長男に「これを食べなさい」「次はこれを食べなさい」「これも食べないとダメ」「どうして食べないの」など注意することが増え、長男が泣き出すこともありました。私と妻は、長男のことがいたたまれず、また、長男の泣き声と祖父母の怒鳴り声が飛び交う食卓での食事が苦痛になっていったのです。
長男も祖父母と顔を合わせて食事したくないと思っているはずだと思い、私と妻と子どもたちは、食事の時間を祖父母とずらすことにしました。
食事が楽しいと思えるように
食事の時間をずらす旨を私から祖父母に伝え、長男には食べられる物を選択していいよと伝えました。また、「食べなさい」など威圧的なことは言わず、「これもおいしいよ」など、長男が自分から食べてみようかなと思えるような接し方をしました。
もちろん本当は全部食べてほしい気持ちはあるのですが、長男はアレルギー反応のトラウマがあるので、とりあえず今は楽しく食事をし、食べようとする気持ちを育てることが大切ではないか、と私と妻は考えました。
長男は現在6歳になり、祖父母と一緒に食事をしていますが、私と妻で、長男が食べられる物を選ばせるようにして、祖父母が注意を言い出す前に対処しています。祖父母の食べさせたい気持ちは長男を想ってのこと。栄養面を心配してくれていることなど、気持ちは痛いほどわかるのですが、もう少し長男の気持ちを理解してほしかったとも思います。私と妻も長男に対して甘くなっているのも自覚していますが、長男が食べ物を怖がらず、食事が楽しいと思えるよう、これからも試行錯誤して頑張ろうと思います。
※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。
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著者:佐藤 稜
6歳と2歳の2児の父。サラリーマンとして働きながら副業としてライターを目指す他にブログ記事も執筆中。