新生児期から外見がまったく似ていない!
計画的な帝王切開手術で生まれた双子。いくら二卵性双胎とはいえ、性別は同じ男の子なので、多少外見が似ているだろうと予想していました。しかし、初めて2人に会ったときの感想は「全然似てない!」でした。
1人は髪の毛がびっしり生えているのに対し、もう1人はほとんど髪の毛がありません。出生体重は50gしか違いがありませんでしたが、それ以外は似ている部分がまったくないと言い切れるほど、鼻の形や目の形、手の形までまったく違ったのです。
退院後明らかになった性格の違い
お兄ちゃんは1週間ほどNICUにいたので、入院中は1日しか同室する機会がありませんでした。退院後、実家で双子のお世話が始まると、2人の性格の違いが明らかになってきました。例えばお兄ちゃんはおなかが空いたときに少し泣くくらいで、それ以外は静かに眠っています。しかし弟は1日中よくぐずります。
また、育児用ミルクを一気にぐびぐび飲むお兄ちゃんに対して、弟はちょっとずつしか飲めず、規定の量を数回に分けて飲ませる必要がありました。まだ1カ月も経っていないのに、赤ちゃんによって性格が違うことを実感しました。
予想していなかった離乳食での性格の違い
6カ月が経ち、離乳食を始めました。いざ離乳食を初めて与えてみると、弟は大きく口を開けて積極的に食べてくれました。しかしお兄ちゃんは、口を頑なに閉ざし、なかなか離乳食を口に入れてくれません。やっとの思いで口に入れましたがすぐに吐き出し、えずく始末。
しかもその状況が10日経っても変わらなかったのです。着実に食べる量を増やしていく弟に対して、未だに口の中に食べ物が入るのを嫌がるお兄ちゃん。それまでも性格の違いは実感していましたが、「離乳食の進み具合もこんなに違うの!?」と驚きました。
双子なので、少しくらい似ている部分があるだろうという私の予想をはるかに超え、外見から性格、寝るときの習慣に至るまでまったく違う2人。今では、双子を育てているという感覚よりも、兄弟を同時に育てている感覚です。これから大きくなるにつれて、2人の個性の違いももっと顕著になると思います。2人の個性の違いを楽しみながら、育児をしていきたいです。
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監修/助産師 松田玲子
イラスト/さくら
著者:山口まなみ
3歳の娘と双子の男の子の母。韓国人の夫と家族5人で韓国に在住。海外での子育てやバイリンガル教育に奮闘する自身の体験談を執筆中。