妊娠後期は28〜39週。おなかの赤ちゃんも日に日に大きくなるので、ママの体重もどんどん重くなります。胃が圧迫されるように感じるため、思うように食べられないこともあるかもしれません。
ただ、出産間近になると、今度は食欲がモリモリわいてきます。今回は、そんな妊娠後期に食べたい食事についてご紹介します。
カロリーオーバーに注意!さらに減塩を
妊娠後期になると1日に必要なエネルギーはさらに増え、妊娠中期よりもさらに200kcalほど、プラスして食べる必要があります。
胃が圧迫されて一度にたくさんの量を食べることができないときは、食事回数4〜5回に増やしてこまめに食べること。もちろん食べ過ぎてカロリーオーバーにならないように、食べる量にも注意しましょう。
また、食べる量が増えると、気付かないうちに塩分も多く摂りがちです。むくみを予防するためにも、これまで以上に塩分を減らすことが大切です。体調のいいときには散歩などで体を動かしながら、出産の時期までおだやかに過ごしましょうね。
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妊娠後期、積極的に摂りたい栄養素は?
出産に備えて、鉄分が多く含まれている食品をしっかり食べましょう。あとはこれまでと同じように、たんぱく質やビタミン、カルシウムなどをさまざまな食品からバランスよく摂るようにしましょう。
塩分は、1日7gが目安です。味が物足りないと感じたときは、食材に酸味や香辛料を使って風味をつけたり、だし汁などをうまく利用することでうま味をアップさせるといいですよ。
妊娠後期、1日3食のポイントは?
◆朝食◆
主食がごはんの場合は、胚芽米や雑穀米を。パンの場合は、胚芽や全粒粉などが入ったかみごたえのあるものにしましょう。肉、魚、卵料理などのたんぱく質の入った主菜も、朝から食べましょう。
◆昼食◆
外食の場合は、定食スタイルのセットメニューに。主菜や副菜には、豆腐や納豆のような豆類や海藻類も加えることで、食材のバリエーションを広げましょう。
◆夕食◆
一汁二菜をイメージしながら、野菜をたっぷり食べることが大切です。主菜は、たとえば朝食が魚なら夕食は肉というように、できるだけ朝食や昼食とは違うものにすること。副菜は塩分を摂りすぎないように、味付けは薄味を心がけてくださいね。
著者:管理栄養士 富田チヤコ
管理栄養士で一男一女の母。大学卒業後、専業主婦時代に離乳食作りから食の重要性に気付き、管理栄養士・フードコーディネーター・消費生活コンサルタントの資格を取得。書籍や女性誌の栄養監修など、主に健康と食のジャンルを中心にフードライターとして活動中。