仕事や家事の合間におやつを食べると、なんだかホッとした気分になりますね。実は間食には、1日3回の食事で補うことが難しい栄養素を摂る「補食」の役割もあります。
今回は、妊娠中に食べるおやつについて、食べるタイミングや気を付けたいポイントをご紹介します。
スナック菓子や甘いお菓子ばかりはNG!
市販されているスナック菓子や、生クリームたっぷりのスイーツばかりを食べ続けるのはNG。市販されているものは塩分・糖分・脂質が多く含まれているうえに、カロリーばかり高く、妊娠中に摂りたい栄養素があまり含まれていないものが多いです。
妊娠中のおやつは、1回200kcal以下が目安です。市販されているものを食べるときには、まずパッケージに記載されているカロリーなどをチェックしてから、食べる量を決めること。肥満や塩分の摂りすぎを防ぐためにも、小皿に取り分けてから食べるようにしましょう。
間食は時間を決め、回数も制限して!
おやつをガマンして甘いものを食べられずにイライラするようなら、食べる回数と食べる時間をきちんと決めてから間食を摂ること。深夜にテレビを見ながら、スナック菓子をポリポリと1袋食べきってしまうような間食は避けましょう。
遅い時間に間食を食べることは、肥満にもつながります。食べる時間帯は、1日3食の食事のリズムが崩れないようにすること。とくに糖分が多くカロリーの高いものを食べる場合は、夕方までに食べるようにしましょう。
新鮮な果物や手作りのおやつを間食に
時間があるときはおやつを手作りすると、無理なく糖分などを抑えることができます。たとえば、さつまいもを蒸したり、牛乳を使った牛乳かんなどは、やさしい味のおやつになるのでおすすめです。
体調が悪くおやつを作るのが難しいときは、果物を食べることでビタミンやミネラルを摂ることができます。果物は1日200gが目安です。意外と糖分が多いので、食べ過ぎないように注意しましょう。
◆果物の目安◆
バナナ1本、りんご1/2個、みかん2個、キウイフルーツ2個など
甘みが凝縮されたドライフルーツも、間食にはぴったりです。酸味のあるヨーグルトと合わると、さっぱりとした味わいを楽しめます。プレーンヨーグルトにドライフルーツを漬けて一晩置くと、ドライフルーツがしっとりやわらかな食感になりますよ。
著者:管理栄養士 富田チヤコ
管理栄養士で一男一女の母。大学卒業後、専業主婦時代に離乳食作りから食の重要性に気付き、管理栄養士・フードコーディネーター・消費生活コンサルタントの資格を取得。書籍や女性誌の栄養監修など、主に健康と食のジャンルを中心にフードライターとして活動中。