毎日登園を拒否する息子に私もヘトヘト
夏休み前までは毎日楽しそうに幼稚園に登園していた息子ですが、夏休みが明けて少し経つと、「幼稚園つまらない。行きたくない」と言うようになりました。初めは幼稚園に行きたくないとつぶやく程度だった息子も、次第に大泣きで登園バスに乗るときに暴れて拒否するように。
毎日激しく暴れ、大泣きする息子に、ときには私の心も折れそうになり、もう今日は幼稚園を休ませてしまおうかなと弱気になっていました。ですが先生に、「ここで休ませてしまうと癖になるから、遅くなっても大丈夫なので登園させたほうがいい」と言われました。そこで、行きたくない気持ちをいったん受け止めてから、毎日泣いて暴れる息子を幼稚園につれていくという日々を約2カ月間送っていました。
幼稚園に行きたくない理由とは
息子が幼稚園に行くことを嫌がる理由は2つありました。幼稚園に行きたくないきっかけとなった1つ目の理由は、仲良しだったお友だちが夏休みに入る前に退園してしまいつまらないということ。2つ目の理由は、家にいるときの空いた時間に見せていたYouTubeが楽しくて、幼稚園に行かないでYouTubeを見ていたいということでした。
息子が泣いているときに「幼稚園つまらないから行きたくない。ママと一緒にいたい」と言っていたのですが、あるとき「YouTubeを見てるほうが楽しいからおうちにいたい」とポロっと本音が出て判明しました。
なんとか解決!?
約2カ月間大変な日々を過ごしていましたが、ようやく解決の糸口が見つかりました。それは、先生が考案した「きちんと静かに幼稚園バスに乗って登園できたら、息子の好きな虫のシールを台帳に貼ってあげる」というものでした。俗にいうごほうびシールです。
今までたくさん抱っこしたり、物で釣ろうとしたりしてもまったくダメだった息子が、楽しそうにバスに乗るようになったのでビックリしました。ごほうびシールを使って1週間ほど登園していましたが、翌週からはごほうびシールがなくても幼稚園バスに乗れるようになりました。息子の気持ちを受け止め続けてあげたのも、もしかしたらよかったのかもしれません。
また幼稚園で楽しく遊べるように
無事に幼稚園に通えるようになってからの息子の様子は、虫が好きなお友だちと虫捕りや観察をしたり、鬼ごっこをしたりと、充実した日々を送っているようです。
退園してしまったお友だちがいない生活にもようやく慣れてきたようで、新しいお友だちと毎日楽しく遊んでいます。 また、新しいお友だちができるとそのつど私に報告してくれるようになり、以前のように幼稚園で安定した日々を過ごせるようになって私も安心しました。
約2カ月間登園拒否をしていた息子ですが、ごほうびシールをきっかけにバスに乗れるようになりました。きっかけはシールでしたが、「幼稚園に行きたくない」という息子の気持ちを、しっかり正面から受け止めて寄り添うことが必要だということも感じました。なかなか大変な2カ月間でしたが、息子と真剣に向き合うことの大切さを学んだ出来事でした。
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監修/助産師REIKO
著者:千葉 里美
6歳、5歳、3歳、1歳の4児の母。約7年間総合病院で医療事務として勤めていたが、結婚を機に退職。現在は育児に専念しつつ、ブログで育児やハンドメイドの記事を執筆。趣味は読書やドライブ。