安定していた妊娠生活
初産でなにもかもが初めてだった私のマタニティライフは、仕事をしながらも周りに支えてもらい、体調も安定している状態でした。妊娠してからというもの、おなかの赤ちゃんのために周りからかけてもらえるあたたかい言葉や行動に、生まれてくるわが子は本当に幸せ者だと感じる毎日。
そんな日々を過ごし妊娠後期を迎え、温泉旅行がてら夫と安産祈願の神社にお参りに行くことにしました。2人での旅行も、出産後はしばらくないだろうと夫婦で旅を楽しんでいました。
突然現れた女性に…
そして旅行の目的である神社への道中を歩いていたときのことです。写真を撮るために少し夫と離れていたときに、突然横を歩いていた30代くらいの女性が体当たりをしてきたのです。
幸いにも少しよろけただけで転倒せずに済みましたが、カメラに夢中でよそ見をしていたのかも……と謝ると女性は私を睨みつけ、無言で去っていきました。その状況を見ていた夫が心配しかけよってきたときに、相手の女性がわざと私にぶつかってきたように見えたと言い、夫婦でその女性のことを目で追ってしまったのです。
妊娠中の女性を狙う行動
女性が突然振り返り、私たちのほうに向かって歩いてきました。すごい剣幕で、「今私の話をしていましたよね? 私のこと見ていましたよね?」と突っかかってきました。突然のことに思わず足がすくんでしまった私。すると夫が私の体を支え、歩きながら距離をとりつつ女性に向かって冷静に対応を始めました。
夫の対応にこれ以上突っかかる言葉がなかったのか、女性はスッと立ち去りました。その後、無事参拝を終えた私たちが帰路に向かっているとき、同じ女性がまた妊婦さんに高圧的に話しかけている姿が……。私のように体当たりはされていませんでしたが、思わず警備の人に事情を伝え、その場をあとにすることに。妊娠中の女性を狙っての行動に、大きな被害がでないことを祈るばかりでした。
夫が隣にいてくれていなかったら、自分ではじょうずに対応ができなかったかもしれません。それまでの妊婦生活が穏やかなものだったこともあり、ものすごく怖い経験でした。安産祈願のために訪れた神社で起こったまさかのトラブルに、自分とおなかの赤ちゃんの身をしっかり守ることを改めて考えさせられた出来事でした。
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著者:伊藤 美里
3歳の男児の母。多忙な夫との3人家族で、ほぼワンオペ育児を楽しんでいる。料理と子どもが好きで、食に関する情報や自身の子育て経験を中心に執筆活動中。