棒付きの飴をくわえたまま遊ぶ子
その公園は敷地の高低差が大きく遊具もダイナミックな物が多いので、その場所で遊ぶとかなり体を動かすことになります。そんな公園にいたのが、棒付きの飴を口にくわえたまま遊んでいる女の子。「危ないな」とは思いましたが、ママも付き添っていたので口は出さないでいました。
その女の子が娘と同じタイミングで網を登る遊具を使うときがありました。同い年くらいということもあって、女の子の後ろから娘がついて行く形で一緒に登っていったのですが、このときにトラブルが起きてしまったのです。
棒をくわえたまま転倒!
最後に網を登りきるところで、その女の子が顔から転倒! 目の前にいた私はギョッとして、すぐにその子を抱えて起こしました。女の子は「うわー! お口痛いー!!」と大泣き。私は思わず「棒をくわえたまま遊ぶのは危ないよ」と言ってしまいました。
かけつけたママに女の子がしがみつき、わんわん泣いています。娘は「大丈夫かな?」と心配そう。そして次に女の子が言った言葉が衝撃でした。
「あの子(娘)に押された! あの人(私)に怒られた!」と言うのです! 思わず「えぇ!?」と声をあげてしまいました。もちろん娘は押しておらず、女の子は自分で転んだのですが……。
説明してもわかってもらえず
そのママはキッと私たちをにらみ、女の子に「そうなの? 痛かったね」と話します。私は状況を説明しようかと思いましたが、なんだか言い訳のようになってしまいそうで考えあぐねていると、そのママは「何か言うことはないんですか? 謝るとかできないんですか?」と強い口調で言ってきました。
私は「いや、お子さん、最後自分で転んじゃって。あと私は棒をくわえてたら危ないよって言っただけで」と説明しました。しかし、そのママは「この子のせいになるんですね? わかりました」と怒って帰ってしまったのです。
取り付く島もなく怒って帰ってしまった親子に、後味の悪さだけが残りました。一緒に遊んでいた娘は、棒をくわえたまま転んで痛い思いをした女の子を目の前で見たことで、棒付きの飴を見ると「これ食べながら遊んじゃダメなんだよ」と言うように。思い出すとモヤモヤする出来事ですが、娘が1つ学んでくれてよかったと思うようにしています。
※子どもに長い棒のついた物を食べさせるときや、歯ブラシなど長い物を持たせるときは、喉を突き刺さないよう、大人が近くで見守るように注意しましょう。また、子どもの手の届くところに置かないようにしましょう。
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著者:山口花
田舎で1女1男を育てる母。コーチングの資格を子育てに生かしながら日々奮闘中。主に妊娠・出産・教育の記事を執筆している。