育児アイテムの中でもマストな抱っこひも。実はちょっと使い方を間違えると転落事故になることがあります。では、どのような点に気をつければ事故が防げるのでしょうか? 赤ちゃんを守るためにも事前に知っておくと安心です。
どんなときに起こりやすい?
抱っこひもによる転落事故で多いシチュエーションは次の3つ。
・抱っこひもの脱着時
・赤ちゃんを抱えながらのひもなどの調整
・前かがみになったとき
どれもきちんと注意していれば防げるものです。特にひもの調整の際には、赤ちゃんは下ろした状態でするようにし、前かがみになったときには赤ちゃんの頭に手を添えるといいでしょう。
低月齢の赤ちゃんこそ注意
低月齢の赤ちゃんは体が小さく、その分頭が重いため、頭部から転落する事故が多く報告されています。
例1)
生後1カ月の赤ちゃんが抱っこひもで抱えられている状態のときに、母親が玄関で鍵を落とし、拾おうと前かがみになった際に赤ちゃんが頭部から転落。
例2)
生後4カ月の赤ちゃんを抱っこひもで抱っこしていた。券売機で券を買おうと、床に置いたバッグから財布を取ろうと前かがみになった際に赤ちゃんが頭部から転落。
バックルなどはすべて閉めている状態でも、前かがみになると事故につながることがわかります。
おんぶから降ろすときにはしゃがむこと
抱っこひもの脱着で注意したいのは、おんぶから降ろすとき。赤ちゃんのおしりを支えていても、手で支えきれなかったり、抱っこひもの隙間から落ちてしまうこともあるので、かならず低い位置でしゃがんだ状態で降ろすといいそうです。背中側は目で見ることができないので、抱っこよりもより慎重に降ろします。
パパと共有している人も注意!
最近ではパパの抱っこひも姿もよく見かけます。デザインも共有してもいいメンズライクなものも多いですよね。パパと抱っこひもを共有している人は、次に自分が使うときに緩い状態になっていると思います。しっかりとバックルを留めていて、サイズが合っている人でも転落の事故が起きているので、決してそのままで使わないように注意が必要です。
抱っこひもは体がしっかりと立っている状態のときに安全に使えるように作られています。どんなに密着していると思っていても、前かがみなどになるときには赤ちゃんを抱っこひもの上から支えると安心です。