なぜか焦る夫
ある日、深夜午前3時ごろにふと目が覚めた私は、トイレに行って用を足し、またすぐに寝室に戻って再び眠りました。するとしばらくして、急に誰かに体を揺さぶられる感覚があったのです。目を覚ますと、なぜか目の前には焦っている様子の夫の姿が。
ふと時計に目をやると午前5時ごろで、何事かと思った私は「こんな朝早くから何?」と、少し不機嫌な口調で夫に聞きました。
経血を目撃
すると夫が「大丈夫!? どうしたの!?」と聞いてくるので、「なんの話?」と聞くと、「トイレの便器にとんでもない量の血がついてたよ! 大丈夫!?」と聞いてきました。
実はその日私は生理2日目。寝ぼけながらトイレに行ったので、用を足したあとに、トイレの水を流すのを忘れてしまっていたのです。でも、私にとっては「流すのを忘れた」、ただそれだけのことでした。
「大丈夫も何も、ただの生理だけど」と私が言うと、夫は「え? 生理ってあんなに大量の血が出るの!? え、あれで普通なの? 大丈夫!?」とまだ焦っている様子。夫は初めて見る経血の量に衝撃を受けていたのです。
生理に理解を示すように
あまりに衝撃を受けている夫の様子に私は少し笑ってしまいましたが、「いつもあれぐらい出るよ。トイレの水が混ざってるから余計に多く見えたのかも。心配させてごめんね」と夫に伝えました。
すると夫は「生理ってあんなに血が出るんだね。そりゃ生理のときにつらそうにしてて当たり前だよね」と、いつも生理2日目になるとソファで横になることを思い出し納得してくれた様子。
そして、便器の血が経血だったとわかった夫は安心したらしく、「ゆっくり寝てていいよ」といつも以上にやさしく接してくれました。
夫が私の経血を目撃してからというもの、生理がくるたびに、普段まったく家事をしない夫が協力的になってくれました。故意ではないものの夫に経血を目撃させ、心配をかけてしまったことは申し訳なかったですが、生理のつらさを理解してもらう良い機会だったかなと感じています。
著者/anyonnyon
監修/助産師 松田玲子
イラスト/おんたま
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