子宮口が全開になり、いきんで赤ちゃんがズルっと出てくれるかと思いきや、やはり巨大児ということもあり、頭のターンが長く続いて不安になるミロチさん。
助産師さんから呼吸の重要性を説明され、「赤ちゃんが出てくるラストスパートで思い切りいきんでもらう途中で、いきみを止めて力を抜いてリラックスしてもらう間があります。そこでは必ず力を抜いてください」と言われたのですが……?
2人目は巨大児 第50話
※医療スタッフのマスクは省略して描いています。
午前の診察を終えた医師が「そろそろ出そう?」と、ミロチさんの出産の進み具合を見に来てくれました。
「さすがに4キロあると、スルッと出てきてはくれませんね……吸引します?」と言う助産師さんに対し、「そうだねぇ」と担当医。
「ここで長引くのも体力が……」という会話の途中で、
「あ……ちょっと切るね」
と、どさくさに紛れてサラッと会陰切開することを告げられました。
せっかくどさくさに紛れていたのに、しっかり聞き取ってしまったミロチさん。
会陰切開に怯えるも、陣痛の痛みにかき消されて、切った痛みを感じませんでした。
「切ったから赤ちゃん出やすくなるよ。吸引の準備もできたし、一気に引っ張り出すからね」と、いよいよ赤ちゃんと会えるときが近づいてきました。
そんななか、分娩室の隣が休憩室のため、お昼休憩になった看護師さんたちの話し声が……。
「え……うそ!? ミロチさん今産んでるの!? 今そこで!?」
噂を聞きつけてやってきたのは、総合病院へ行くことになった際に泣いてお別れをした看護師さん。
感動の再会の後には、他の看護師さんもやってきました。
「さぁもう生まれるから、みんなで見届けるよ!」
と、大勢の人たちに見守られて……!?
次回、「あれ? 視界が白い……」出産中に意識が飛びそうになり……!?
監修/助産師REIKO