医師からは、ホルモン補充期(不妊治療の治療法の1つ)は出血しやすく、茶色の出血なら古い血が出ているだけだから大丈夫、と言われて安心したのですが……
930グラムのいのち 第2話
事務のパートをしていた鳥野とりこさんは、妊娠が判明した翌日も仕事のため出勤していました。
勤務中に“ドロッ”と出血した感覚があり、慌ててトイレへ駆け込むと、念のためにつけていたナプキン1枚が真っ赤に染まっていました。
安定期どころか、通常の妊娠ならまだ妊娠すら判明していない週数でしたが、上司へ状況を話して早退させてもらい、不妊治療クリニックで診てもらうことに。
急ぎたくても走れないため、焦る気持ちを抑えてクリニックへ向かい、
エコーで診察してもらうと……
「特に異常はありませんでしたし、妊娠週数が早すぎるので何も処置ができないんですよね」と医師から告げられました。
血を固める薬を処方してもらったおかげか、その日のうちに出血が止まって安心したのですが……
その後もピンクや茶色のおりものが出たり止まったりすることが続きました。
そして、出血に加えて妊娠期間中に鳥野とりこさんを苦しめたのは、つわりでした。
妊娠初期は空腹になるとムカムカしていたため、職場ではすぐにつまめる食べ物を常備。
食べられるものが限られ、コンビニの冷えたおにぎりやフライドポテトなど偏ったものしか受け付けなかった鳥野とりこさん。
さらに妊娠8週になると寝たきりになってしまい……
次回、つわりでボロボロになりながらも、赤ちゃんの心拍を確認できたのに……
監修/助産師REIKO
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