山積みの段ボールを前に、夫は耳を疑う発言をした。
「顔で選んだ夫がモラハラ夫だった話」第55話
「疲れたから寝るね」
荷物のすき間に布団を敷いて、本当に寝てしまった。
彼のイビキを聞かされながら、タロくんの面倒をみて、荷解きをした。夕飯に出前を取って、それを食べたらまた寝てしまった。
寝る前にボソッと「まだ家のなか、落ち着かないね」と言った。寝てるだけなんだから、当たり前じゃない?
引っ越しして数日経ったとき、夫宛てに大きな荷物が届いた。
「荷物頼んだんだ! 組み立ててくれた?」
「え、まだ箱に入ったままだけど……」
「本当気が利かないよね。1日家にいるんだから組み立ててくれてもいいじゃん」
夫は相変わらず専業主婦は暇だと思っていて、軽視した発言をする。
大きな荷物が届くなら事前に言っておいてほしいし、勝手に荷物を開けて怒られるかもしれない。組み立ててほしいならそれを伝えるのが普通じゃないの?
「机はもう汚いし、捨てといて」
粗大ごみを出すのにお金がかかることも、夫は知らない。
結局このあと、モグさんが粗大ごみの申し込みをして、コンビニで印紙を買った。そして収集日に夫が起きず、一人で運ばされたのでした……。
そしてこのあと、夫にまたブチ切れられる事態に……!