「もっと化粧がうまくなったら、自分のこと好きになれるかな」
勇気を出して足を踏み入れたデパートのコスメ売り場でメイクをしてもらうと、顔が一気にパァッと華やぎ、心も弾んだ。
「お試しする前に“自分に似合わない”なんて決めつけてしまうのは、もったいないです」
「心を動かされるものがあったら、積極的に手に取ってみるといいと思います」
美容部員さんの言葉が胸に響いた雪穂は、とある一歩を踏み出した……!
「僕と帰ってこない妻」第154話
子どものころから「頭の形がいびつだから、ショートは似合わない」と親に言われ続け、挑戦してこなかったけれど、初めて髪をバッサリ切った。
身も心も、軽くなった。
「化粧も髪も、他も。全部挑戦してみようと思ったの」
「そういう姿勢、かっこいいと思うよ! 尊敬する」
いつもポジティブな言葉で肯定してくれる彼。
あんなに嫌いだった自分のことが、少しずつ好きになっていった。それなのに……。
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「決めつけるなんてもったいないです」思わぬ出会いに感動!一歩を踏み出した彼女の決断は #僕と帰ってこない妻 153
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「今の私は好きじゃないの」いつも肯定的だった彼のおかげで変われた。なのに… #僕と帰ってこない妻 155
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「しばらく帰りません」妻が子どもを連れて家出。飲み会のあと帰宅すると置き手紙が… #僕と帰ってこない妻 1
母親ほど行政の用意している事前準備も足りないし、なんだったら里帰りで人によっては数ヶ月会えない中で期待値だけが高まって、夫婦会議もない中で一方的にガッカリされるというのは、結構深刻な問題だと思う。
この2人、デキ婚だっけ?子どもは2人で時期を計画して作ったわけじゃないんだっけ?