娘の髪をカットの提案
その日は義実家にみんなで遊びに行っていました。「もうすぐ年少さんだね。お姉さんだね」と言われて娘もご機嫌です。そんななか、義父が「なんだか前髪が長いな。じいちゃんが切ってやろうか」と言いだしました。義母が自宅で前髪を切るために、散髪用のハサミを新しくしたばかりらしく、それを使いたかった模様。義母も「じいちゃんじょうずだよ! 切ってもらう?」とのこと。
確かに娘の前髪が伸びてきていてちょうど少し切ろうと考えていたところでしたし、おじいちゃんに髪を切ってもらう経験もいいものだなと思い「じゃあ少しだけお願いします」と夫婦で快諾しました。
「ちょっとだけ」って言ったのに…!
娘もおじいちゃんに切ってもらうのがうれしいようでルンルンです。私と夫もそばにいながら、「ちょっとだけね、ちょっとだけ」と念押ししつつ散髪がスタートしました。そのとき、「嫁ちゃーん、ちょっとこれ見てくれる?」と私が義母に呼ばれ、夫と義父に任せてその場を離れました。
そして義母の用事を済ませて戻ると……! そこには前髪どころか後ろの髪も短くされた娘がいました! その姿はまるでモンチッチ。床には肩まであった娘の髪の毛が散らばっています。「えっ……」と言葉が出ない私と、あきらかに「どうしようどうしよう、やってしまった」とオロオロしながら娘の髪をどうにかしようとする義父と夫。
ぐっと気持ちをこらえて
そのなかで娘だけは「ねえお母さん、かわいい?? かわいくなった? じいちゃんにきってもらったよ!」と目をキラキラさせています。とっさに「ここで私が義父と夫を責めては娘が落ち込んでしまう」と思い「かわいい! 鏡で見てこようか!」と誘いました。
幸い鏡を見た娘は「私かわいくなったねぇ! じいちゃんじょうずだね!」と気に入ったようで、私も義母も娘の髪を褒めに褒めました。
義父の謝罪
娘が聞いていないところで夫と義父に話を聞くと、義父は「もうちょっともうちょっと」とバランスをとりながら切っていたら、とてつもなく短くなってしまったということでした。一緒にいた夫はというと、義父が切っている横で一緒になって「こっちのほうがまだ長いよ」など口を出していたそう。
義父は「一瞬、本当に気に入ってくれたのかと思ったけど、そうじゃないよな。本当に申し訳ない」と私に謝罪。義父のしょんぼりした姿を見て、「過ぎたことは仕方ないです。髪は伸びますから」と応えました。
入園式での写真には、男の子みたいに短い髪の毛でニッコリ笑顔の娘がいます。最初はこれを見ると「何てことしたんだ」と思っていましたが、1年経って肩より髪が伸びた今ではもう笑い話。義父は自分から「孫の散髪禁止」を申し出て、娘が「また髪切って!」と言っても断り続けています。
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著者:山口花
田舎で1女1男を育てる母。コーチングの資格を子育てに生かしながら日々奮闘中。主に妊娠・出産・教育の記事を執筆している。
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