なんでうちの子だけ寝てくれないの!?
わが子は生まれたときから音や振動に敏感で、とにかく眠るのが下手な子でした。抱っこが大好きで、抱っこしていないとずっと泣き続けます。2時間以上抱っこしながらスクワットしていることもありました。
抱っこのしすぎで手は腱鞘炎になりかけ、腰痛も激しくなりました。寝不足と疲労で体が悲鳴をあげ、やがて、限界を感じるように。抱っこですぐに眠ってくれる赤ちゃんや、ネントレしてひとりで寝てくれるようになった赤ちゃんの話を聞くたびに、「なぜうちの子だけ寝てくれないの!?」とイライラがつのっていきました。
え、うそでしょ…
そんなある日、私が掃除機をかけようとしたら、泣いて抱っこをせがむ子どもの姿。
仕方がないのでおんぶしながら掃除機をかけることに。すると、数分後、背中から「すう〜。すう〜」と子どもの寝息が聞こえてきたのです!
「まさか! 眠っているの!?」
どうやら、わが子は掃除機のゴーという音が子守歌となって、おんぶの安心感とともに寝てくれたようです。あんなに寝かしつけに時間がかかっていた子が、一瞬で寝てくれるなんて!と、私は抱っこしなくても眠ってくれたことに感動し、それ以来、抱っこに頼らないラクな寝かしつけ方法を模索するようになりました。
寝かしつけを楽しくする方法が見つかった!
バランスボールを使って寝かしつけをしてみると、体の負担が軽減されるだけでなく、エクササイズも兼ねて楽しみながらできました。また、なかなかお昼寝をしてくれず、家の中で煮詰まってしまうときは、気分転換に車に乗せてドライブで寝かしつけをすることに。子どもが眠ったら、ドライブスルーでコーヒーを買って休憩です。子どものかわいい寝顔を見ながらのコーヒータイムは私にとって至福のときとなり、笑顔で家に帰ることができました。
また、どうしても寝てくれなくて、寝かしつけに時間がかったときはいったんあきらめたり、翌日は、頑張った自分をとことん甘やかしたりしました。ごはんはデリバリーで済ませ、買い物はネットスーパーを活用、そして大好きなケーキを食べてOKと、自分にご褒美です。なかなか寝てくれなくても、次の日にご褒美が待っていると思うことで、苦痛でしかなかった寝かしつけの時間は少しずつ楽しい時間に変わっていきました。
理想の母親像を追い求め、子どもの要求通りに抱っこで寝かしつけをしていたときは、「こんなに頑張っているのになんで寝ないの!」と、いつもイライラしていました。子どもの要求とは少し違うものの、私自身が楽しみながらできる寝かしつけをすることで、子どもの前で笑っていられるようになったので結果的によかったと思っています。これからも、無理しすぎず、子どもだけでなく私自身もハッピーになれる子育てを続けていきたいと思います。
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監修/助産師 松田玲子
イラストレーター/しおん
著者:斉藤菜々子
2歳と4歳の男の子のママ。夫は転勤族で3回の引っ越し経験有り。「子育て」「ファッション」ジャンルを中心にライターをしています。ワンオペでの子育てに悩み、解決の糸口になればと保育士資格を取りました。