※コロナ禍前の体験談です
義両親への入院報告は電話で
8年前、私が長男を出産したときのお話です。出産予定日の3日前のこと。午前5時ごろに陣痛が始まったため、午前7時ごろに病院へ電話し、夫、私の両親とともに病院へ向かいました。先生に内診をしてもらうとまだ子宮口が5cm開いており、赤ちゃんが少し下りてきていたため、そのまま入院することに。
夫の両親は県外に住んでいるのですが、出産が何時ごろになるかわからないため、夫が電話でひとまず入院したということを義父母に伝えてくれていました。
ようやく破水! いざ分娩室へ
入院してからもなかなかお産が進まず、私は実母と一緒に病院内の階段を上ったり下りたりしていました。そして午後8時半ごろ、ようやく破水し子宮口が全開大になったので、そのまま分娩室へ向かうことに。
そのため夫が義父母に「今、分娩室に入ったから! 生まれたらまた連絡する」と電話で伝えると、義父母は「じゃあ今から病院に行くから!」と言ってきたそう。夫は「もう面会時間過ぎてて病院には入れないから! 明日来て!」と言って電話を切ったそうです。
夫が電話で出産報告
分娩室へ入ってから約2時間、午後10時半に無事長男を出産することができました。夫がすぐ義父母に電話をし、出産を報告。すると義父母が「もうすぐ病院に着くからね!」と言ってきたそう。夫は「だから面会時間過ぎてるから院内には入れないって言ったよね? 今日はいいからもう帰って!」とキツめに伝えました。
すると、「初孫が生まれたのに会えないなんておかしいでしょ! 〇〇ちゃん(私の名前)のご両親は病院に入れるのに、なんで私たちはダメなの!?」と言ってきたそうです。私が出産した病院では、もともと立ち会いとして院内にいた場合は、面会時間を過ぎても滞在OK、面会時間を過ぎてから院内に入るのはNGというルールだったため、夫も義父母にそう伝えました。
押し掛けてくる義父母
夫がキツめに言ったにも関わらず、義父母はそのまま病院に押し掛けてきたようで、夫に電話がかかってきました。するとそれを隣で聞いていた助産師さんが、義父母に説明してくれることに。
夫とともに病院の入り口で待機している義父母のところへ行き、「病院のルールだから」とはっきり伝えてくれました。さすがに義父母もあきらめたようで、その日は帰り、翌日に改めてお見舞いに来てくれました。
義父母の猪突猛進な行動によって助産師さんにも迷惑をかけてしまったので、私も夫も申し訳ない気持ちでいっぱいでした。しかし出産翌日、お見舞いに来た義母は「昨日はごめんね。どうしても初孫に会いたくて……」と反省している様子。孫の誕生を心待ちにしてくれていたのはわかっていたので、私も夫も、今では笑い話として思い返しています。
著者:森井さやか/30代女性・主婦。小学生と幼稚園児の男児2人を子育て中。育児の経験やアパレル販売員をしていた経験を生かして、子育て体験談やファッション記事を執筆している。
作画:うちここ
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています