おばさんは、初対面である星田さんの気持ちを考えることもなく、「おっぱいは済んどるんか」「なんや紙おむつかいな」と育児を否定するかのような言葉をかけてきました。
ご近所さんのまさかの行動に混乱し
嫌な予感がした星田さん。さっさと手伝って早めに家に戻ろうとしたのですが、「あんたはええよ、家帰っときぃ」「こん子はあたしらが借りとくし」と宣言されて……。
「ちょ……ちょっと意味がわからないんですが……」
困惑する星田さんに対し「かわいい赤ん坊、独り占めはズルイやろ」と謎理論で返してくるおばさん。
それでも「困ります!」と言うと、「何やもう。しつこいなぁ!」と息子を抱いてスタスタと立ち去ってしまったのです!
おばさんは、家の裏の並びに住んでいる野崎さんという人とのこと。
さらに隣人の福島さんまで「年寄りの頼みは聞いといたらええんよ〜」と言い出しい出し、星田さんは1人家に戻されてしまいました。
助けないと……。にぃくんが……連れ去られた……。早く行かなきゃ、でも……。
心の大半は、「母親として助けなければ」と思う使命感が占めている。
でも、開放感に似た感情もあることに気付いてしまった星田さんは、なんとか支えてきた心の柱が一瞬で崩れ落ちたように感じ、動けなくなってしまったのです。