友人夫婦のお金事情
入籍してから1カ月が過ぎたころ。結婚歴の長い友人と、久しぶりに会うことになりました。そこで話題に挙がったのが、どこの夫婦も一度は揉めるであろう夫婦の「お金の管理問題」です。
その友人は自分で2人分の家計管理をしていて、今どれだけ貯金があるかをしっかり把握しているとのこと。一方の私たち夫婦は別財布で、各自管理するスタイルを取っていました。
そのとき、しっかりとお金の管理をしている友人の話を聞いて「私たち夫婦はこのままで大丈夫だろうか……」と、私は不安になったのです。
夫婦会議をした結果、夫の反応は…
そこで、私はその日の夜に夫が帰ってくるのを待って、お金の管理問題について話し合うことにしました。今までお金の話など一度もしたことがなかったのに、急に「給料いくら?」「貯金いくら?」と聞く私を、夫はとても不審そうに見ていました。
給料や貯金額を尋ねるも、最初は夫になかなか教えてもらえず、そんな夫の姿に「何か隠していることがあるんじゃないか?」と、私はつい疑いの目を向けてしまいました。
しかし、その日の友人とのやり取りを説明し、「今後は私がお金を管理したい」と必死に主張すると、夫からは「じゃあお任せします」と返事が。その場はそれで丸く収まったのですが……。
初めての家計簿に四苦八苦!
「自分がやると言い張ったからには!」と思い、私は毎日、細かく家計簿をつけ始めました。
しかし、収支が合わなかったり、頑張っている割には思ったように貯金できなかったりで、日に日にストレスが溜まっていきました。そのうえ、夫がスーパーに行くと、予算を考えずに自分の食べたいものを大量に購入してくることがあり……。とうとう、私のストレスが爆発! 号泣しながら夫に訴えたのです。
「こんなに節約を頑張っているのに!!」と文句を言う私の姿を見て、夫はただただ黙って聞いていました。その後、落ち着いて話し合った結果、何事もきっちりやらないと気が済まない私には、毎日こまかく家計簿をつけるのは向いていない、という結論に至りました。
結局、私のストレスが頂点に達したその日以降、わが家での家計管理は少し大雑把な夫が担当することになったのです。
今思い返してみると、夫としては私の家事を手伝うつもりで買い物に行ってくれていたのに、あのころの私は、家計簿をつけることに必死になるあまりに、こまかい部分までケチケチしてしまっていました。
家計管理は大切ですが、やはり何事もほどほどにが一番です。節約よりも毎日の心の平穏のほうが大切だと気付かせてくれた、夫のおおらかさとやさしさに今は感謝しています。感謝と尊敬の気持ちを忘れないようにしたいと反省した出来事でした。
著者/南 こころ
イラスト/ののぱ
ムーンカレンダー編集室では、女性の体を知って、毎月をもっとラクに快適に、女性の一生をサポートする記事を配信しています。すべての女性の毎日がもっとラクに楽しくなりますように!