ベビーカレンダーは、多様化している家族のあり方=“新しい家族のカタチ”について発信する取り組みを開始しました。当事者のリアルな声を紹介していきます。多様な幸せを実現できる社会、そして、もっと「家族を持ちたい」「赤ちゃんを産みたい」と思う人が増える世の中づくりの一助となりますように。
5人きょうだいの習い事の総額は…
今から4年前、小学校1年生だった長男は、友だちとケンカして泣きながら帰宅することがしばしばありました。体はすごく大きいのに気は小さい長男。何かスポーツして自信をつける必要があると思い、柔道を始めました。柔道にしたのにはもう1つ理由がありました。月謝が1人1,500円、準備物が道着のみ、週に2回2時間半の練習と、とてもコスパがよかったのです。また先生方の愛がある人柄も魅力でした。投げられ、痛い思いをして、泣いて何度もくじけそうになりましたが、今は5人きょうだいのうち3人が柔道を習っています。月謝は全部で4,500円です。
5人きょうだいの教育費の総額は…
3人の保育園児は無償(3歳児以上無償化、3人目は無料制度を適応)なので、バス代と諸経費を含めても1ヵ月にかかる費用はおよそ8,000円。小学生2人の給食費、経費は13,000円です。とにかく活字に触れる時間を作るため、そしてお金がかからないように漫画や絵本や児童書などは積極的に図書館で借りるようにしています。また、子ども新聞を月500円で購読しています。社会情勢がわかりやすく書かれているので、テレビを見ないわが家はこども新聞から情報を得ています。
つまり、1カ月にかかる子どもたちの教育費は21,500円。このほかに、将来できるだけ塾に通わなくてもいいようにと、年に1度ドリルを購入し、みんなで机に向かう習慣をつけています。そして、児童手当、七五三や入学お祝いなど節目にいただくお金には一切手をつけず、将来の教育資金にコツコツ投資信託という形で運用しています。
意外にお金がかかるのが…
7人家族なので、わが家は靴だらけ。子どもたちはそれぞれ運動靴+クロックス+長靴を所有しています。この組み合わせが5人分あり下駄箱に収納してあるのです。週末になると山登りや火起こし、サッカーなどアウトドアをよくするので、服よりも靴の消耗が激しく、靴代がけっこうかかってしまいます。そこで、靴を含めた衣服費を子どもたち5人分で月々7,000円と予算をたて、その中でやりくりしています。ただ、祖父が孫のために衣服を買ってくれることもしばしばあり、本当に助かっています。下の3人の保育園児たちの衣服は、友人からのおさがりがメインになり、タグにはいつも誰かの名前の跡があります。
いくらでもかけたい子育て費ですが、子ども5人のわが家。使うのは今ではないと夫婦で決めています。将来子どもたちが進学できるように準備することが大切だと考えているからです。節約できるところは節約したり、投資信託で資産運用をしたりしながら、将来に備えたいと思います。
著者:おのうえ たく
2男3女の父。趣味:読書、イラスト。サラリーマンとして働く傍らにぎやかで合宿のような大家族の日常を執筆中。