憧れのきっかけはゲーム
学生時代、PlayStation2のゲーム『ファイナルファンタジーⅩ』にハマりました。ストーリー中、ヒロインが結婚式を挙げるシーンがあるのですが、そのとき着ていたドレスが、羽根飾りの付いたミニスカドレスでした。
そのドレスを見た瞬間、全身を駆け抜けた衝撃。「なんて清楚で、なんてファンタジー! そう、これこそ私の理想としているドレス!」そう感じました。「自分の結婚式では、絶対こういうミニスカドレスを着るんだ!」と、そのとき私は心に誓ったのです。
ミニスカドレスはおかしい!?
しかし、「結婚式をミニスカドレスで挙げたい」なんて考える人は、そうそういないようです。ドレスを探してみても見当たらないし、お付き合いしていた相手や友人に打ち明けても「おもしろいね」「変わってるね」「普通じゃないよね」と散々な言われよう。
「私ってそんなにおかしいの!?」と落ち込み、自分を完全否定されているように感じました。ミニスカドレスを受け入れてくれる人なんて、存在しないのかな……と諦めかけていたとき、出会ったのが彼でした。
彼だけは否定しなかった
彼は、転職して入った会社の先輩。親しくなるうちにいろいろな話をするようになり、私のゲーム話にも楽しそうに付き合ってくれたのが印象的でした。
付き合い始めてから、その彼に「ミニスカドレスを着るのが夢なんだ」と話したら、「いくらぐらい費用が掛かるか具体的に調べたほうがいいよ」「作ってくれそうなお店を探して、問い合わせをしてみたら?」と、具体的なアドバイスをくれたのです。
否定しないどころか、私の夢であるミニスカドレスのことをこんなに真剣に考えてくれる人は今までいなくて、私はそれがただただうれしくて。「この人とならずっと一緒にいられるかも」と、彼との結婚を意識するようになりました。
結婚で大切なのは、お互いが相手を否定せず、ありのままを受け入れることではないかと思います。彼は結婚して15年経った今でも、私の話にじっくり耳を傾け、真摯に向き合ってくれます。私はどちらかというとすぐ批判をしてしまう性格なので、そんな彼を見て、襟を正す毎日です。
私たちを結びつけてくれたミニスカドレス。彼との結婚式で、着用することができた夢のドレス。それは今も大切な思い出として、クローゼットの中にしまってあります。
著者/OgAz
作画/今井美保
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