彼との遠距離恋愛がスタート
私と彼は大学時代の同級生。卒業後に共通の友人の結婚式で再会し、お付き合いを始めました。
彼はナヨナヨしていた学生時代と打って変わり、関西からひとりで信州に出て、社会人として仕事に一生懸命打ち込んでいる姿が印象的でした。お互いに友人時代が長かったので気心が知れており、一緒にいて楽しく、お互いに惹かれ合って交際がスタート。
しかし、関西と信州の遠距離恋愛だったので、彼に会えるのは月に1回だけでした。
結婚する意思がなさそうな彼
そして遠距離だったためか、交際開始当初から結婚に対する意識が私と彼ですれ違っていたようでした。私は年齢的に結婚を意識していたのですが、彼は今が楽しく、まだまだ結婚するつもりはなさそう。
実際、彼に貯金はなく、お金は趣味や遊びにつぎ込んでいたようでした。彼の周りには結婚する友人が少なかったこともあり、なかなか結婚を意識するきっかけがなかったようです。
私と彼は会えるのは月に1回だけ。結婚の話をしたいけれど、「1カ月ぶりに会うときに深刻な話題を出して、その場の空気が悪くなったらどうしよう」と恐れていた私は、いつも結婚の話を彼に言い出せずにいました。
彼に気持ちを伝えるため…
そこで私は、彼に手紙を書くことに。
具体的には、「結婚の話を何もせず、このまま交際を続けていくつもりか、正直な気持ちを聞かせてほしい。私は、あなたとの関係や、自分のキャリアプランなど、今後の人生を具体的に考えたいと思っています。お互いの人生について、一緒に考えることはできませんでしょうか?」といった内容です。
私自身も手紙に書き起こすことで、改めて自分の考えを整理できました。
そして、月1回のデートの別れ際に彼に手紙を渡し、「返事は1カ月後でいいから」と、その場を後にしました。
すると、その日のうちに彼から長文のメッセージが! 彼からは、「君がそんなふうに考えていたなんて知らなかった。今の関係が楽しくて、付き合い始めたときからずっと気持ちが浮かれたままで、何も考えていなかった。これからの将来について一緒に考えよう」と返事がきました。
彼も、電話だとうまく思いを伝えられないかもしれないと思い、考えに考えながらその長文をメッセージで送ってくれたそうです。 そして、その翌月に彼からプロポーズされ、私たちは入籍しました。
お互いに好意を抱いていても、私と彼とでは、どのくらい具体的に将来のことを考えているかが異なっていたようです。ひとりでずっと悶々と考えているだけではダメで、やはり、思いは相手に話さないと伝わらないのだな、と学びました。
臆病な私にとって、本心を正直に伝えることは、自分のなかで一世一代の勇気が必要でした。ましてや遠距離恋愛だと、話を切り出すタイミングも難しいです。 メールや電話が多く使われる時代だからこそ、ここぞというタイミングで手紙を書いたことが功を奏し、本気の気持ちが伝わったのだと思います。
文:三宅海香/女性・主婦
作画:たぐちまり
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています
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