「生理痛は病気じゃない」と言われ…
当時中学生だった私は、毎月生理がくると腹痛や頭痛がひどく、痛み止めを飲んで乗り切っていました。
そしてある生理中、お昼前の授業が体育だったときのことです。給食時に気持ち悪さを覚えました。体育の授業がマラソンだったため、いつも以上に疲れてしまったのかな?と思いましたが、次第におなかが痛くなり、生理痛によるものだと思った私。給食後に痛み止めを服用しました。
しかし、そのときはなかなか痛み止めが効かず、午後の授業が受けられる状態ではありませんでした。
その場で先生に「保健室で休ませてほしい」とお願いすると、先生から返ってきたのは「腹痛ぐらいで授業を休むのか! 病気でもないのに根性ないな」という辛辣な言葉だったのです。
友人が代弁! 生理痛の大変さ
先生から放たれた言葉に、私は怒りが込み上げました。男性教師だったので生理や生理痛に理解がなかったのかもしれません。しかし、グッと怒りをこらえていると、友人が「先生、生理痛のこと知らないの? おなかを殴られたみたいに痛いんだよ」と先生に対して生理痛のつらさを伝えてくれたのです!
それを見た他の女子生徒も、先生に対して猛抗議!
先生は反省の様子で…
女子生徒からの抗議で改心したのか、先生は「すまない、まさかそんなにつらいとは思わなかった。授業をサボる口実だと思ってしまったんだ」と謝罪してくれました。
もしかすると、先生のこれまでの赴任先で生理をサボる口実に使っていた生徒がいたのかもしれません。生理痛の度合いは人それぞれですが、本当につらいとき、それを「サボる口実」だと誤解されてしまうのはとても悲しいです。もし、そういった人がいたなら誤解を生むような言動には気を付けてほしいと思いましたし、私自身も改めて気を付けようと思いました。
今ではこのときよりも生理痛は軽くなり、つらい思いをすることも少なくなりました。
昔のことですが、この経験は今でも鮮明に覚えていますし、友人のやさしさには本当に感動した出来事です。私が同じような場面に遭遇したときは、友人のようにしっかりと生理について伝えたいなと思いました。
著者/藍沢えま
作画/モリナガアメ
監修/助産師 REIKO
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