まさかの採用で思いがけず仕事復帰!!
私は1人目を出産するタイミングで仕事を辞めました。夫の希望もあり、出産後は自営業の夫の手伝いや簡単な在宅ワークをしていました。もともと仕事は好きなので、いつかは仕事復帰したいと思っていました。しかし、どんどんきっかけと勇気がなくなり、ブランクは10年近くになってしまったのです。そんななか、夫と離婚することに……。
将来を考えると早めに仕事復帰したいけれど、下の子は幼稚園に入園したばかり。働ける時間が短く、ブランクも長い自分が採用してもらえる自信などなく、仕事情報を見てはただ溜息をつく日々でした。それがある日、勢いで応募ボタンを押してしまったのです。そしてあれよあれよと面接に進み、ありがたいことに事務スタッフとして採用してもらえることになりました。
仕事復帰に際しての不安要素
心の準備がきちんとできていない状態での仕事復帰だったため、不安でいっぱいでした。仕事復帰に際しての不安要素は、大きく分けて5つありました。
1つ目は10年のブランク。もともと専門や得意分野もなく、資格も何も持っていなかった私。PCソフトの使い方すら忘れてしまっていました。こんな私に事務の仕事ができるのだろうか、と心配だったのです。
PCは使っているうちにすぐに思い出すことができました。ただ、働いていた当時はまだまだまだアナログだった部分がペーパーレス化されていたり、判子レスになっていたり、在宅ワーク中の先輩からメールで仕事の指示をもらったり……当時と変わっていることも多く、戸惑うことも多いです。
家事と育児が疎かにならないか不安
2つ目に不安だったのは、家事がまわらなくなること。これは意外と大丈夫でした。夜に洗濯して部屋干ししたり、隙間時間に掃除したり、休日にまとめて買い物したり……比較的時間を自由に使えた専業主婦のときと違って、「今のこの時間しかできない!」と思うと、逆に効率よく動けているような気がします。
3つ目は、子どもたちに寂しい思いをさせてしまうこと……。この不安は、仕方ないとはいえ少なからず的中してしまいました。上の子の下校時にお帰りと言ってあげられない日が増え、下の子は仕事で預かり保育になる日は浮かない顔をするときがあります。これまで以上に意識して子どもたちの話を聞くようにしたり、ハグしたりして、子どもたちの寂しい気持ちを緩和できるように気をつけています。
不安は尽きないけれど…
4つ目に不安だったのは、体力が持つかどうか。これも大丈夫でした。仕事と育児とで気持ちが切り替えられていることがリフレッシュとなっていたり、新しいことを覚える楽しさもプラスになっていたりするように感じます。
5つ目は、突然の休みで職場に迷惑をかけてしまうこと。子どもの体調不良や幼稚園の突然の休園などで、急きょお休みをしなくてはならない日が何度かありました。個人の事情に理解を示してくださる社風だったため、あたたかく対応していただけて、ホッとしています。
不安だらけの仕事復帰でしたが、案ずるより産むが易しと言うように、やってみればなんとかなるものだな、と思いました。もちろん改善点はたくさんあるので、一つひとつ、より良い方向に改善しながら、そして子どもたちの気持ちもくみとりながら、仕事と家庭のバランスをうまく取れるように、これからも頑張っていきたいです。
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著者:坂井香子
おだやかな娘とわんぱくな息子の母。自身の体験をもとに、妊娠・出産・子育てに関する体験談を中心に執筆している。