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7月25日は「体外受精の日」日本の体外受精の現状って?

こんにちは!助産師のREIKOです。7月25日は「体外受精の日」だそうです。1978年7月25日、イギリスで世界初の体外受精による赤ちゃんが誕生したことにちなんでいるそうです。そこで今回は、体外受精についてお話ししたいと思います。

 

こんにちは!助産師のREIKOです。7月25日は「体外受精の日」だそうです。1978年7月25日、イギリスで世界初の体外受精による赤ちゃんが誕生したことにちなんでいるそうです。そこで今回は、体外受精についてお話ししたいと思います。

 

体外受精(IVF)の歴史

体外受精(IVF)を簡単にいうと、採取した卵子と精子を培養液の中で受精させることをいいます。

 

世界初の体外受精による赤ちゃんの誕生にかかわっていたのが、ロバート・エドワーズ博士です。ロバート・エドワーズ博士が体外受精を思いついたのは1950年代のこと。実際に成功したのは1978年ですから、構想から成功まで20年以上もかかったんですね。ちなみに、ロバート・エドワーズ博士は、「体外受精の産みの親」ともいわれ、2010年にはノーベル生理学医学賞を受賞しているんですよ。

 

その一方で、日本で体外受精が成功したのは1983年。世界初の人工授精成功から、5年後のことでした。

 

日本の体外受精の現状

2014年に実施された体外受精の数は39万3,745人、その後に生まれた赤ちゃんが4万7,322人だったことが日本産婦人科学会で発表されています。この数は過去最多となっています。

 

しかし、体外受精が行われている数は世界トップレベルであるにもかかわらず、体外受精による出生率は下位レベルというデータもあるようです。この背景には、女性の晩婚化も少なからず影響しているのではないかといわれています。

 

今後はどうなる?

ロバート・エドワーズ博士が体外受精成功してから38年、さらに技術は進み、顕微授精(ICSI)や男性不妊に対する治療などがおこなわれています。また、生殖補助医療に関しては、自治体からの補助が進んだり、「特定不妊治療」をサポートをもりこんだ保険なども出てきてきているようですが、やはり費用面での問題もあります。

 

しかし、日本では生殖補助医療に関する法規制がほとんど整っていないというのが現状です。代理出産、第三者からの卵子や精子の提供、受精卵の選別など、倫理的な問題についても、国としての明確な方針が出されておらず、なかなか難しいなぁと思っています。

 

 

生殖補助医療に関する問題や課題はまだ山積みといった印象がありますが、これらのことがすこしずつでもよい方向に進んでいってほしいと思っています。そして私も、一助産師として、女性の健康問題、妊娠・出産・育児などに関する正しい情報をみなさんにお伝えできたらと思います。


著者:助産師 REIKO

医療短期大学専攻科卒業後、大学附属病院NICU・産婦人科病棟勤務、私立大学看護学部母性看護学助教を経て、現在ベビーカレンダーで医療系の記事執筆・監修に携わる。

 

 

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