ふと下腹部に違和感
社会人になり会社で働いていたある日、いつものように生理がきました。これまで何度も経験している生理なので、とくに気にせず仕事をしていると、ふと下腹部に違和感を覚えたのです。
「今までこんなことなかったのにな」と少し不安を感じつつ、「生理中だからホルモンバランスの関係で体に変化が起こるのはしょうがない」と思いながら、このときの生理期間を過ごしました。
今までと違う痛みに困惑…
そして別の生理中、仕事で接客をしていると、これまでとは明らかに違う下腹部の痛みを感じました。まっすぐ立っていることもつらかったのですが、仕事中だったので、前屈みの体勢になりながらも必死に笑顔をつくり、耐えるしかできなくて……。
生理痛で苦しんだ経験がなかった私にとって、それは地獄のような時間でした。あのときほど「鎮痛薬を持ち歩いておけばよかった」と思ったことはありません。仕事帰りに急いでドラッグストアへ駆け込み、鎮痛薬を買って服用しました。
生理痛は我慢せず、婦人科へ
それ以降、私は鎮痛薬がないと耐えられないほどの生理痛に悩まされるようになりました。突然、症状が重くなったことを不安に思い、私は婦人科を受診することに。さまざまな検査をした結果、幸い大きな病気などは発見されずひと安心。医師からは、「ストレスでホルモンバランスが崩れているからかもしれませんね」ということを言われました。
婦人科では生理痛の対処法として、ピルをすすめられましたが、ドラッグストアで生理痛の専用薬が買えるとも教えてもらい、ひとまずそれで様子を見ることに。私にはこの生理痛専用薬が合っていたのか、薬を服用し始めてからは、生理痛に悩まされることはなくなりました。
「病気かな……?」と心配しすぎたことも結果的にストレスになり悪循環だったので、早めに婦人科を受診するべきだったと思っています。
ストレスで、生理の症状が変わることもあると知り、それまで以上に自分の体を大切にしようと感じました。生理中は、おなかを温めたり体を冷やさないようにしたりして対策するとともに、突然の生理痛に備えて薬を常備しておくことも大切だと思った体験でした。
※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。
著者:みどりここな
イラスト:すうみ
監修:助産師 松田玲子
医療短期大学専攻科(助産学専攻)卒業後、大学附属病院NICU・産婦人科病棟勤務。 大学附属病院で助産師をしながら、私立大学大学院医療看護学研究科修士課程修了。その後、私立大学看護学部母性看護学助教を経て、現在ベビーカレンダー、ムーンカレンダーで医療系の記事執筆・監修に携わる。
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています
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