こんにちは!保育士の中田馨です。保育園に子どもを預ける際に、実は注意していただけるとありがたいことがいくつかあります。園で安心・安全に子どもたちを預かることができるよう、「ここはぜひ守ってほしい!」ということを、実際にあったエピソードとともにお話したいと思います。
子どももドキドキの慣らし保育初日。預かり時間の確認は必須!
保育園に入るとまずは「慣らし保育」があるのが一般的ですよね。多くの園では、入園説明会の時に「4月1日は入園式、4月2日から慣らし保育を、まずは9時から1時間しましょう」なんて話があると思います。 ある年の慣らし保育初日の保護者さんの一言。「先生、今日仕事なんで17時までお願いします」。対応した保育士はまだ新人だったため、保護者の勢いに押されて「え?あれ?」と言っている間に保護者は出勤してしまいました。その後、別の保育士が職場に電話をしても「今日は抜けることができません」とのこと。
慣らし保育をなぜするかというと、子どもが新しい環境に慣れるため行われます。短時間から少しずつ保育園の生活に慣れることで、不安や緊張を徐々にほぐしていくためにも大切なのです。その親御さんには慣らし保育の大切さを伝え、翌日からは他のお子さんと同じスケジュールで慣らし保育をしてもらいました。
コロナ禍、前日に熱があったのに隠して登園
これは、コロナ禍だからこそあるエピソード。現在、保育園では感染予防のため「解熱後(平熱になって)24時間経過したら登園してください」という対応をしています。(園によっては解熱後の検査が必要な場合もありますので、通っている園の指示に従ってくださいね。)多くの子どもや職員が生活するからこその対応です。
その中で、あるお子さんが前日に発熱していて、平熱に下がって24時間経過していないのに保育園に登園しました。親御さんは熱があったことを保育士に伝えず仕事へ。どうして熱があったことが分かったかというと、その子の兄弟が教えてくれたからです。
仕事をなかなか休めないことは保育園側も重々承知しており、「解熱後24時間様子を見てください」と言葉にすることを、私も毎回心苦しく感じていますが、感染拡大を防ぐためにもこれは大切なお約束。是非とも守っていただきたいです。
親御さんにも思いや事情があるからこそ、起きたトラブル。保育園も保護者も、行動を起こす前に、相手のことを思いやる気持ちを持つことが大切だなと、私は常々思っています。