現在妊娠・出産・子育てをする多くのママたちが直面している「孤育て(孤独な子育て)」。ベビーカレンダーでは、新型コロナウイルス流行により人と関わることができず、各家庭だけで子どもと向き合う子育てを強いられ、閉塞感や孤独感を抱えながら子育てをしている、今の子育ての実態を特集でご紹介します。
同じアパートに同じ誕生日の赤ちゃんがいた
娘が生後3カ月のころ、住んでいたアパートの2つ隣の部屋に、娘と同じくらいの赤ちゃんがいることを知りました。その親子が外に出ているタイミングを見つけて、赤ちゃんのママに声をかけたところ、なんと娘と同じ誕生日でびっくり!
出産した場所は違ったものの、娘と生まれたときの時間や体重が近い男の子ということが判明しました。私はその男の子のママと連絡先を交換し、連絡を取り合うようになったのです。
同じく“孤育て”をしているママ友ができた
男の子のママは別の日に、「よかったらうちで遊ばない?」と自宅に私と娘を招いてくれて、娘と男の子が落ち着いている隙にコーヒーを淹れ、おもてなしをしてくれました。また娘が寝転ぶためのバスタオルやおむつ、おしりふきを準備してくれて、男の子のママの細やかな気づかいに感動! 私は感謝の気持ちでいっぱいでした。
男の子のママはもともと本州に住んでいたそうですが、旦那さんの転勤で北海道に引っ越し、周りに親戚がいないと話しており、私は孤独な育児の大変さに共感し頷くばかり。周りに頼れる人がいない“孤育て”をしているママ同士で悩みを話しながら、一緒においしいコーヒーを飲んでいると、慌ただしい時間を忘れるくらい癒やされました。
娘が一番信頼できる友だちができた
その後も連絡を取り合い週1回ほど遊ぶようになり、娘が初めて覚えたお友だちの名前が、その男の子でした。娘はその男の子と赤ちゃんのときから遊んでいるおかげか、他のお友だちと遊ぶときよりもリラックスしています。小さなうちに娘にとって信頼できる友だちができてひと安心。
男の子のママは、いつも私の育児に関するたわいない話を、否定せず真剣に聞いてくれるので、私は会える時間を楽しみにしていました。周りに親戚も友だちもいない環境で、偶然にも同じような子育てをしているママに出会えて、孤独な気持ちを和らげてくれたことを感謝しています。
私も娘も友だち親子と同じ境遇だからこそ、お互いに理解しやすく悩みを相談でき、深い仲を築くことができました。忙しいなか自宅でおもてなしをしてくれたママ友に心から感謝しています。私も男の子のママのように、さりげなくコーヒーを振る舞える素敵な人になろうと思いました。
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著者:渡邊なつ
2歳女の子のママ。実家が遠方で頼れない、友達がいない、夫は夜勤あり。トラブル満載な育児体験記を執筆中。