「どんな理由であれ手を挙げたほうが悪い!!」「刺しただろ!!」モリオくんの父親は息子を責め立て続け、鉛筆を振り回してできた傷ではなく、刺したと決めつけてきて……。
子どもを恫喝する相手の父親の言動にたまらず…
刺したって……。何? この人。
さっきからまだ小学2年生の子どもに対して……。
モリオくんの父親のあまりにひどい言いがかりに、フミヤの母は怒りが込み上げます。
そして、「傷を負ったモリオとそれを聞いたうちの妻が、お前にわかるか!?」とさらに追い打ちをかけてきて思わず……。
「ちょっと待ってください!!」
フミヤの母は、モリオくんの父親を制止し、傷付けてしまったのは申し訳なく思っているが、息子に頭ごなしに謝れとは言えないこと、少なくとも何がいけなかったのか理解してから謝らないと何の意味もないと思うと伝えます。
「そしてすみませんが、傷もまだ見ていませんでした」
「私たちに傷、見せてくれるかな?」
フミヤの母は、モリオくんに、傷を見せてもらうようにお願いしたのです。
ヒートアップする相手を静止して冷静に話をしようと努めるフミヤの母。皆さんが同じような状況になった場合、どうやってその場を収めようとしますか?