彼とのお家デート
私は高校卒業とともに専門学校への進学のために上京しました。2年生の夏、内定をもらってホッとひと息ついていたころに高校時代のクラスメイトであった彼と再会し、お付き合いをスタート。
今はピルを服用していますが、当時の私はピルを服用しておらず、毎月の生理痛に振り回されていました。鎮痛薬を服用して動ける月もあれば、薬を飲んでもまったく効果がないときもあり、効くか効かないかは運としか言えないような感じで……。
付き合った当初から、彼に生理のことを話していた私。彼にはお姉さんがいて、彼女もまた生理が重かったとのことで、生理の理解もあると感じていました。
ある日のこと、お泊まりも兼ねて彼の家へ遊びに行くことに。私も彼もお酒が好きで、以前に買っていた赤ワインを2人で7割近く空け楽しみました。
その光景はホラー映画のようで
お酒を飲み、ほどよく酔った私たちはそのままベッドで寝てしまっていたようで……私は下腹部の激痛で目が覚めました。
「この痛み……生理だ!」と一瞬で気づいた私。生理がくるのはまだ先だろうと思っていたので、前日にナプキンはしていません。「ああ、生理がきてしまった」と思っていたのも束の間、腹部の痛みに加えて今度は強烈な吐き気に襲われました。とっさに「トイレに行かなければ」と私はベッドから立ち上がろうとしたのですが……。
痛みで立ち上がることができなかったのです。隣では彼が寝ているためベッドから這うようにして床に降り、痛みに喘ぎ苦しみながらそのままトイレに向かいました。その光景はさながらホラー映画に出てくるキャラクターのようだったと思います。
猛烈な吐き気、激痛と闘いながら何とか持っていたナプキンを装着し、落ち着いたころベッドに戻りました。しかし、数分後にはまた気持ち悪さが……。その繰り返しで、私はベッドとトイレを這いながら行き来していました。
私が何度もベッドから出ていたことで目を覚ましたのか、彼に痛みに耐えながら床を這う姿を見られてしまい……彼はとてもびっくりした様子でした。
彼に事情を話し、体調も落ち着いたころ。ベッドに横たわると、彼が後ろから抱きしめてくれました。その温もりは今でも覚えています。
自分の体と向き合うきっかけに
下腹部の激痛に加えて強烈な吐き気、経血量も多く、今までで類を見ないくらいの生理痛の重さで驚きました。もともと生理が重かったことに加え、もしかしたら前日にお酒を飲み過ぎたせいもあるのかなと思いました。
翌朝、改めてベッドを確認すると、なんと布団に経血モレが! 痛みと吐き気で頭がいっぱいで、布団を汚していたことに気づいていませんでした。被害はそれほど大きくなかったのですが、彼に迷惑をかけてしまったと落ち込んで……。
しかし、彼は引くことなく、「むしろ何もできなくてごめん」と言ってくれ、彼のやさしさに救われたのでした。
自分の生理周期をいまいち把握していなかったこともあり、自分の体についてちゃんと向き合わないといけないなと反省した出来事です。また、生理が近そうなときには多量に飲酒するのは控えようとも思いました。
パートナーである彼が、生理を理解してくれていたことはとても大きいなと感じました。私の不注意ではあるのですが、シーツを汚してしまったことで彼に引かれてしまったら、いろいろな意味でショックな体験として心に残ってしまったと思います。
※生理中はアルコールを分解する力が低下しているので、アルコールがまわりやすくなります。また、経血が排出されることで貧血や脱水にもなりやすい状態です。その状態で、アルコールを摂取すると血中のアルコール濃度が上がって、頭痛やめまいなどを引きおこす恐れもあります。さらにアルコール摂取によって、血行が良くなり出血量が増えます。代謝が悪くむくみやすかったり、精神的に不安定になったりする時期でもあるので、飲み過ぎには注意しましょう。
著者/青葉萌奈夏
作画/まっふ
監修/助産師 松田玲子
ムーンカレンダー編集室では、女性の体を知って、毎月をもっとラクに快適に、女性の一生をサポートする記事を配信しています。すべての女性の毎日がもっとラクに楽しくなりますように!
-
「暑いから脱ぐわ。持ってて」彼が突然上着を渡してきて…彼の行動の意図とは?
-
ずっと気になっていたトイレ奥の「謎の箱」。初めて開けてみると…衝撃の光景に呆然
-
「大丈夫…?」川で水遊びをしていた私⇒気がつくと下半身が大惨事になっていたワケ!