交際3年、彼から別れたいオーラが
彼と付き合い始めてから3年ほど経ったころ、なぜか彼の態度が急にそっけなくなりました。それを感じ取り、「もしかして別れたいと思っているのかな?」と感じた私。
でも、以前、私から別れ話を切り出したときに彼は泣いて別れることを嫌がったため、「前はあんなに別れることを嫌がっていたし……気のせいかも?」と、一旦、様子を見ることにしました。
何かおかしい?急に胸がざわついた私は…
ある日、彼の家に遊びに行ったときのことです。
なぜかいきなり胸がざわついて、人生で初めて人のスマホを見ようと思い立ちました。自分でもわかりませんが、彼の何かに違和感を覚えたのです。彼が寝静まったあと、私は彼のスマホをこっそり見ることにしました。
彼のトーク履歴に衝撃!
するとびっくり……彼は、私の一番の親友にラブコールを送っていたのです!
メッセージアプリ上では、彼「早く次会いたいな♡」親友「私も♡」彼「気持ち良かった♡」親友「えへ」と、2人の生々しい会話が残っていました。私には使ったことのないハートマークがたくさん。そして極めつけは、すでに2人はこっそり会っていて、まさかの事後。
もともと3人ではよく遊んでいたのですが、最近親友と会ったときに「本当に彼っていい人だよね〜」と、含みのあるニュアンスで彼のことを話していたのを思い出し、私は「そういうことだったのか…でも…」と、頭が真っ白になりました。
ふらふらになりながらも帰宅
頭が混乱するなか、ふらふらになりながら彼の家を飛び出しました。駅で過呼吸になり、夢であれと願いながらやっとのことで帰宅。
後日、2人の関係を察したことを彼と親友に伝え、2人には謝られましたが、「いつか笑って話せる日がきたらいいけど、今は連絡も取りたくない。さようなら」と伝え、彼との関係は終わりました。もちろん、親友とも距離を置くことにしました。
家に帰っても「まさか自分がこんなドラマみたいな経験をするなんて」と思いながら、ひとりでいるのがつらすぎ、誰かに話を聞いてほしくて……。片っ端から電話をかけて、たまたま連絡がついたのが、当時仲良くなり始めた今の夫です。
夫からは特別な慰めの言葉はありませんでした。飲めない私が、珍しくやけ酒に付き合ってもらい、夕方から翌朝までひたすら2人きりで飲み続けている間も、一切手を出さず隣にも来ず、ただただ話を聞いてくれる姿に「こんなに誠実な男性もいるんだ……」と感動したのを覚えています。
そのあと、少しずつ仲良くなって夫から告白してくれました。今では2人の子どもに恵まれ、夫も大切にしてくれて、とても幸せな日々を過ごしています。あのときは、人生のどん底にいた私を支えてくれてありがとう、あなたに出会えて本当によかった、と夫には感謝の気持ちしかありません。
それにしても、まさか私が「ザ・悲劇のヒロイン」みたいな経験をするなんて……。人生何があるかわからないなと思いました。
著者/七瀬松子さん
作画/しお
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