「ママのほうこそフミヤを守りきれなくてごめんね…」フミヤの母も涙ながらにフミヤに謝りました。そして、「今すぐなんて言わないから。話せる勇気が出たときに話してくれよな」とフミヤの父が声をかけると、ようやくフミヤは微笑みながら「うん、わかった」と答えたのですが……。
息子が眠りについた後、夫婦は…
「何か理由は確実にあるんだよな」
「でも、どんな理由にせよ、やってはいけないことがあることは伝えたほうがいいと思う」
フミヤの父と母は夜を通して、話し合いました。
鉛筆で傷付ける以外の解決方法はなかったのか、今後のためにも解決方法は一緒に考えてあげたい。
でも……それにはフミヤが謝らない理由がわからないと……。
事件のあった金曜の夜、そして土曜日も、夜な夜な夫婦で話し合うも、何も解決しないまま、日曜を迎えました。
そして、フミヤに学校の準備が終わったか聞くと……。
「ママ…僕、明日学校に行かなきゃダメ?」と、フミヤは登校を渋り出しました。
学校に行きづらいのはわかるけど……。
「モリオくんと会いづらい?」
「でも鉛筆で傷つけたことはモリオくんに謝らないと…」
フミヤの母がそう言うと、フミヤはうつむいて押し黙ってしまったのです。
お友だちトラブルがあった後は、学校に行きたがらないお子さんもいますよね。もし皆さんのお子さんが同じように登校を渋ったら…どう対処しますか?