かんしゃくを起こす長男
長男はお友だちがたくさんいる幼稚園が好きなようで、喜んで通ってくれています。ただ、まだ寝ていたいのに強制的に起こされる登園前の朝は恐ろしく機嫌が悪いので、朝の着替えも朝食も全拒否。
私が長男をなだめると、さらに長男のかんしゃくはエスカレートするのです。私は早朝に帰ってきた夫を起こさないよう、必死で長男の機嫌を損ねないよう努力するのですが、長男の怒りのスイッチが入ると手の施しようがありません。
睡眠を邪魔されて怒る夫
仕事で疲れて帰宅した夫は、長男に睡眠を邪魔されて大激怒! 夫は泣き叫ぶ長男に向かって、「いい加減にしろ! 毎朝同じことばかり言わせて、ママの言うことを聞け!」と怒鳴るのです。そのパパの怒りの声を聞いた次男も、ビックリして泣き始める始末。
長男は夫の叱りで一瞬泣き止むのですが、夫が寝室に戻ると再度泣き始め、私はひとりで泣き叫ぶ2人の子どもをあやしながら登園準備をするのです。私はだんだん夫に対して腹が立ってきました。
話し合って夫婦で工夫
私は夫に「長男の年齢は心も発達段階で怒りがコントロールできない時期。朝、機嫌が悪いのはどうしようもなく、叱っても逆効果。長男のかんしゃくが始まったら耳栓して!」と伝えました。夫は「わかっているけれど、長男の叫び声が耐えられない」と。
しかし、夫は理解してくれたようで、次の日から耳栓をつけて寝てくれるようになりました。私も、長男の機嫌を損ねないよう努力し、かんしゃくが始まりそうなときは早めに家を出るようにしています。
夫の立場もわかってはいたのですが、夫の行為によって状況が悪くなる一方に耐えられなかった私。「今の時期は仕方がない」と夫に理解してもらうことが必要でした。今では、私も長男の朝のリズムが少しわかるようになったためか、かんしゃくを起こす回数が減り、夫は耳栓で睡眠を邪魔されることなくよく眠れているようです。
著者:岩見エリ/女性・主婦。2人の男児の母。看護師歴12年、フランスで出産し子育て中。
作画:山口がたこ
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています