中学1年生、楽しみだったキャンプへ
中学1年生の夏休み、住んでいる地域のボランティア団体が運営しているキャンプに参加しました。親と離れ、自然豊かな環境で2泊3日を過ごすというものです。親の仕事の都合で、休みの日に出かけることが少なかったので、私はこの日をとても楽しみにしていました。
初日は、一緒に参加している仲間と川遊びをしたり、輪になってレクリエーションをしたり。いつもはできない体験にワクワクしたのを覚えています。
今までとは違う腹痛に…
そしてキャンプ1日目の夜のことです。みんなとカレーを作って食べ終わったあとから、何となくおなかが痛くなり始めました。しかも、普段の腹痛で感じるおなかを下すような痛みではなく、内臓が重たくなるような鈍痛。
最初は、慣れない料理を食べたせいかもしれないと思っていましたが、少し休んでも一向によくなりません。おなかが痛いと騒いでみんなに心配されるのも嫌だったので、その日は夜更かしをせずに、早めに寝ました。
しかし、次の日になっても腹痛はよくなりません。我慢できない痛みではありませんでしたが、得体の知れない痛みに「とにかく早く帰りたい」という思いが強くなっていました。
それでも実際に途中で帰ることは難しく、ハイキングに行ったり、つかみ取りしたヤマメを食べたりとキャンプ自体は楽しみました。腹痛がなかったら最高の思い出だったのになと今でも思います。
キャンプ中に初潮を迎える
3日目の朝になり、やっと帰宅できる日です。いい思い出はたくさんできましたが、腹痛のつらさは私の精神をじりじりと消耗していました。
家に帰ったら、シャワーを浴びていつもの布団でゆっくり寝ようと思っていた私。やがて帰りのバスが到着し、乗る前にトイレに向かいました。そこで、びっくり。ショーツに茶色っぽいしみがほんの少しついていたのです。
「これが学校で習った生理かな?」と半信半疑でしたが、この状況を何とかしなければなりません。そして、母がいつか言っていた「出かけ先で突然生理がきても、最初は量が少ないから大丈夫だよ。トイレットペーパーをあてて家に帰ってきなさい」という言葉を思い出したのです。
言われたとおりにし、バスに乗り、無事に家に到着。家に帰ってきて安心したのか、不思議と腹痛が和らぎました。
キャンプ中の腹痛が、生理によるものだと知ったのは、ずいぶんあとになってからです。帰る直前に初潮を迎えたことに気づいたので、まだ落ち着いて対処できましたが、これがキャンプ1日目だったらもっと慌てていただろうと思います。
そして、もしいつか私に娘ができたら、初潮を迎えるタイミングが近づいたときには、泊まりの旅行にはナプキンを持たせてあげようと思っています。
著者/浅野みん
イラスト/かたくりこ
監修/助産師 REIKO
ムーンカレンダー編集室では、女性の体を知って、毎月をもっとラクに快適に、女性の一生をサポートする記事を配信しています。すべての女性の毎日がもっとラクに楽しくなりますように!