私の実家では
私の父は長男で、実家には祖父母のお仏壇があります。両親共に仕事で忙しく、普段からマメにお仏壇の手入れをしているような印象は正直ありませんでしたが、お盆やお彼岸にはお仏壇をきれいに掃除し、家族でお墓参りに行くことが家族のイベントでした。子どもながらにお坊さんから祖父母についての話を聞くのが楽しみだったのを覚えています。
また、お盆には、両親の実家や親戚の家などへ行くのも、普段会えない人に会える楽しみでワクワクしていました。
しかし夫の実家は
義父は次男で、義実家にお仏壇はありません。隣の母屋に義父の兄夫婦が住んでおり、そちらでお仏壇を管理しています。そのせいか、夫は「盆や彼岸にお墓参りをする」という考えがまったく頭にないようで……。
結婚して初めての夏、お盆のお供えものを用意していた私に夫が「そんなん要るんかなぁ?」と言ったことに衝撃を受けたのです。驚いて「お盆にお墓参りはしないの?」と聞くと、返ってきたのは「子どものときはみんなで集まることもあったような気がする」という曖昧な返事……。
夫が大きくなってからは、義母が1人でお墓参りをしたりしなかったり……という状況だと聞き、より一層驚いてしまいました。
私の考え
当時の私は「何でお参りしないん? おかしくない?! 普通するやん!」と自分の基準が当たり前だと思っていたため、夫や義実家の考え方を受け入れるのに時間がかかりました。
私の中でお盆は、「亡き人を偲ぶのはもちろん、みんなで集まるきっかけとなる楽しい日」でもあったからです。「自分に子どもができたときもそんなふうに思ってほしい」という考えもあり「お盆はちゃんとお参りしよう」と夫に言い、義実家に義兄弟たちが集まったときにはお参りに行くようになりました。
今ではお盆にお参りに行くのは恒例行事に。義母には「○○ちゃん(私)はマメやねぇ」と言われつつ、つい話しこんで楽しんでいます。
著者/石井ゆうき
ムーンカレンダー編集室では、女性の体を知って、毎月をもっとラクに快適に、女性の一生をサポートする記事を配信しています。すべての女性の毎日がもっとラクに楽しくなりますように!