しばらくして、吸引の先生が分娩室へ到着。到着するなり、「おーやってるねぇ」と先生。そして「頭出かけてるよ! 頑張れ!」と言いました。さらに、「頭が出ても産まれないから。肩、出ないと産まれないから」と加えたのです。
赤ちゃんに酸素が届くように、酸素マスクをつけてもらういくらさん。しかし、ハァハァ言い過ぎて過呼吸になってしまい……?
いくらさん、会陰切開してもいいですか?
赤ちゃんはもうそこまで出てきているものの、肩が出るまでは生まれないと先生に言われたいくらさん。このころのいくらさんは、赤ちゃんが長時間産道で挟まっていたことによりお尻付近の神経が圧迫され、その周辺の感覚がなくなっていたのです。
赤ちゃんに酸素が届くように酸素マスクをつけてもらいましたが、ハァハァ言い過ぎて過呼吸に……。いくらさんは呼吸の難しさ、いきむときの呼吸止めの難しさに悩まされます。
先生に「会陰切開をしてもいいか」と聞かれたいくらさんは、「はい! 切ってください」と答えます。麻酔がチクッっとして、ジャキンジャキンと会陰を切る音が聞こえてきましたが、痛みにおそわれることなく無事に会陰切開完了。
会陰切開後、初のいきみに怯えるいくらさんでしたが、「しっかりいきまなきゃ……!」「次で産むんだ!」と気持ちを持ち直し、いきむ準備をするのでした。
◇ ◇ ◇
出産時の呼吸が特に難しかったという、いくらさん。バースプラン通りに麻酔を使用したことで、会陰切開は痛くなかったそうですが、吸引器具の挿入が痛かったそう。「次で産むからな!」という先生の言葉に皆で息を合わせます。みなさんは、出産時何が一番痛かったですか?
監修/助産師 REIKO