今回ご紹介するのは、里桜さんのケース。大学2年生の里桜さんには付き合って半年の、とてもやさしくて気づかいのできる彼がいました。ある日、2人で夜を過ごしたあと、彼が「コンドームが破けてる……!」と言い出し、避妊に失敗したことを知ります。焦った里桜さんは腟を洗ってみたりしたものの、それはすべて効果がないと知り――。
避妊に失敗したらどうすればいいのか――。ネットを検索するうちにたどり着いたのは、アフターピルと呼ばれる緊急避妊薬の存在でした。緊急避妊薬は72時間以内に飲まなければならず、さらに飲むのは早いほうがいいもの。ただ、緊急避妊薬は薬局で買えるものではなく、婦人科に行って処方してもらわなければなりません。
しかし、時刻はすでに23時。近隣の婦人科はどこも閉まっており、すぐにアフターピルを処方してもらえるところは見つかりません。焦って取り乱す里桜さんに、彼は「ちょっと待って! 落ち着こう」と諭します。そして、夜中の受診はあきらめたのです。
なお、コンドームはこのような失敗がないとは言えません。性感染症予防にはコンドームは有効と言われていますが、避妊のためには、女性が主体となって避妊できる、ピルの服用や避妊リングとも呼ばれるIUD(子宮内避妊具)の使用のほうが、男性用の避妊具よりも失敗が少なく、避妊効果が高いと言われています。
原案/佐藤里桜
作画/小出ちゃこ
監修/助産師 REIKO
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