今回ご紹介するのは、里桜さんのケース。大学2年生の里桜さんには付き合って半年の、やさしい彼がいました。ある日、2人で夜を過ごしたあと、彼が「コンドームが破けてる……!」と言い出し、避妊に失敗したことを知ります。緊急避妊薬を処方してもらおうにも、時刻は23時。近隣の婦人科はすべて閉まっていて――。
夜中の受診をあきらめた2人は、朝一番で受診できる産婦人科を探して向かいました。処方されたアフターピルと吐き気止めを飲んだ里桜さんでしたが、副作用の吐き気が襲ってきたのです。看護師さんから「吐くとアフターピルの効果がなくなる」と聞いていたため、苦しみながらも、何とか吐き気を我慢しようと耐え続けるのでした。
アフターピルは、服用する女性の排卵を抑えるホルモンを含んだ薬。しかも、体の本来のリズムを崩して排卵を抑制する強めのホルモン剤なので、副作用もあります。アフターピルの副作用には吐き気、むくみ、頭痛、不正出血、めまいなどがあり、人によって出る副作用が違います。もちろん副作用は必ず出るわけではなく、アフターピルを服用しても特に普段と変わりなく過ごす人もいます。
このように、アフターピルの服用には女性の体に負担がかかるものです。性感染症予防にはコンドームは有効と言われていますが、避妊のためには、女性が主体となって避妊できる、ピルの服用や避妊リングとも呼ばれるIUD(子宮内避妊具)の使用のほうが、男性用の避妊具よりも失敗が少なく、避妊効果が高いと言われています。
原案/佐藤里桜
作画/小出ちゃこ
監修/助産師 REIKO
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