今回ご紹介するのは、里桜さんのケース。大学2年生の里桜さんには付き合って半年の、やさしい彼がいました。ある日、2人で夜を過ごしたあと、彼が「コンドームが破けてる……!」と言い出し、避妊に失敗したことを知ります。朝一番で緊急避妊薬を処方してもらうことができたのですが、激しい吐き気に襲われて――。
猛烈な吐き気に何とか耐えた里桜さん。具合がよくなってきましたが、彼の説得で、1時間ほどカフェで休みました。そして、話はアフターピルの支払いの話へ。彼は「コンドームが破れていなかったことに気づかなかったのは自分。だから自分が全額負担する」と言いましたが、「気付かなかったのは自分も同じ。だから自分も払いたい」と里桜さん。結局、1錠1万円ほどするアフターピルの費用は、2人で半額ずつ出すことに。ただ、アフターピルの効果は100%ではありません。そのため、里桜さんの不安はまだまだ続くのでした。
アフターピルの診療は、保険診療でなく自由診療。そのため、病院によって価格が違います。また、時間・曜日によって値段が変わってくることも。ジェネリックもありますが、それでも価格は1万~3万円程度。現在は、婦人科を受診する方法だけでなく、オンライン診療で処方してもらうこともできます。
なお、コンドームによる避妊は、里桜さんたちのようにやぶれてしまうという失敗が起こることがあります。コンドームは性感染症予防には有効と言われていますが、避妊のためには、女性が主体となって避妊できる、ピルの服用や避妊リングとも呼ばれるIUD(子宮内避妊具)の使用のほうが、男性用の避妊具よりも失敗が少なく、避妊効果が高いと言われています。
原案/佐藤里桜
作画/小出ちゃこ
監修/助産師 REIKO
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